記事

「夜の街」の人への検査増で「昼の市民」PCR検査受診できず

検査員の人材不足が深刻化(時事通信フォト)

 連日3桁超を記録する東京都内の新型コロナウイルス感染者数について、小池百合子・都知事は再三にわたってこう述べている。

「積極的に検査を行なった結果としての数字」

 確かに緊急事態宣言が解除された5月25日に920人だった都の一日あたりのPCR検査件数は、7月15日に2845人と3倍まで増加した。検査数が増えた分、これまで把握できなかった陽性者を捕捉できるようになったというのが小池知事の言い分だ。

「その一方で、思わぬ事態が発生しました」と語るのは、わだ内科クリニック(東京都練馬区)の和田眞紀夫院長。7月上旬、和田院長はかかりつけの患者から「倦怠感があり検査を受けたい」と依頼された。

「そこで保健所に連絡したところ、『保健所の枠は満杯で重症者しか検査できない』と言われたのです。医師会ルートを通じ、PCR検査を診療所に依頼できたので事なきを得ましたが、こうしたケースは他にもたくさん発生しています」(和田氏)

 検査数は増えたのに、検査を受けたい人が受けられない──いったいなぜなのか。和田氏が続ける。

「新宿のホストが無症状で検査を受けているのに、一般の患者が放り出されている。夜の街を検査するために保健所の枠が使い果たされていると考えられます。これでは本末転倒ではないでしょうか。

 現在、国は『1日2万件の検査ができる』と胸を張りますが、民間の検査会社のキャパシティの総数を計上しただけで、保健所ルートの検査体制はほとんど拡充されていないことも問題です」

 こんな検査体制で、第2波に耐えられるのか。

※週刊ポスト2020年7月31日・8月7日号

あわせて読みたい

「新型コロナウイルス」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    山手線 中国・韓国語表示消えた?

    BLOGOS しらべる部

  2. 2

    ウイルス変異も「運がいい」日本

    中村ゆきつぐ

  3. 3

    お嬢様迷惑ツアーに島が自粛要請

    SmartFLASH

  4. 4

    韓国の反日は日本にとって好機

    PRESIDENT Online

  5. 5

    菅氏、朝日新聞の抗議内容を否定

    BLOGOS しらべる部

  6. 6

    山下智久 JKモデルとホテル宿泊?

    文春オンライン

  7. 7

    文大統領の側近が一斉に辞意表明

    ABEMA TIMES

  8. 8

    コロナ死者の多くは平均寿命近く

    名月論

  9. 9

    第2波よりも怖い米国企業の破綻

    長谷川高

  10. 10

    GoTo混乱収めるのはトップの仕事

    わたなべ美樹

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。