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【アマゾン】、配達ロボットのテスト拡大!古い街路樹問題でイノベーションも立ち往生?

■新型コロナウイルス感染拡大の影響でコントクトレス宅配オプションなど非接触による配達需要が旺盛になっている。

配達ロボットやドローンによる宅配も非接触型で注目されており、スタートアップが自律走行ロボットを使った配達テストを拡大している。

ネット通販最大手も配達ロボットのテストを拡大する。アマゾンは21日、ジョージア州アトランタ地区とテネシー州フランクリン地区で自動走行ロボット「アマゾン・スカウト(Amazon Scout)」による宅配サービスのテストを今秋から始めることを発表した。

6つの車輪がついたアマゾン・スカウトは小型のクーラーボックス程度の大きさで高さが約40センチメートル、横幅が30センチメートルほど。

アマゾンが開発したデリバリーロボットは人が歩行するのと同じスピードで動き、人やペット、そのほかの障害物などを避けながら歩道上を走行する。

月曜〜金曜日の日中に行うテストでは最初、アマゾンのスタッフが「スカウト大使(Amazon Scout Ambassador)」としてフォローする。

なお自律走行ロボットを使った配達には、受取人が玄関先までいかなければならない。アプリ等で到着通知を受けて、自宅前の歩道上にいく必要があるのだ。

利用者宅前でアマゾン・スカウトの上部にあるカバーが開き、利用者が注文品を取ると自動で閉まるようになっている。

アマゾンは昨年1月、シアトルから北東へ60マイル(約100キロメートル)のところにあるスノホミッシュ郡の住宅街でアマゾン・スカウトのテストを開始した。

スカウトを6台使ってプライム会員の当日や1日、2日配達のサービスを行っている。

また昨年8月にはカリフォルニア州アーバイン地区にもテストを拡大した。

 アマゾンよりロボット宅配で先行するのはスターシップテクノロジー(Starship Technologies)だ。

アマゾン・スカウトと同様に6輪車型のスターシップの宅配ロボットはバージニア州フェアフォックスやアリゾナ州テンペ、カリフォルニア州マウンテンビュー、ロサンゼルス郊外のアーバイン、ワシントンDC、テキサス州ダラス郊外のフリスコ地区でテスト稼働している。

スターシップテクノロジーではもともと大学のキャンパス内でピザやコーヒーを生徒に配達するサービスを開始していたがパンデミックにより大学が休校。それを非接触型宅配サービスとして地域のレストランや食品スーパーからの宅配に転用したのだ。

スターシップのオンデマンド・ロボット配達サービスの手数料は1.99〜2.99ドルだが、手数料等を自治体が負担することで手数料が減額もしくはゼロとなる。例えばフリスコでは1回の注文で手数料は1.99ドルとなっている。

スターシップではすでに10万件以上のロボット宅配をこなしており、総走行距離も50万マイル(80万キロメートル)に達しているという。

 出前ロボットではソフトバンクなどの投資から出資額が10億ドル以上に達しているテキサス州ヒューストンのスタートアップのニューロ(Nuro)によるR2がある。

昨年7月にローンチしたばかりのスタートアップ企業、リフレクションAI(Reflection AI)による配達ロボのREV−1の事例もある。

IT大手アルファベットの関連企業ウィング・アビエーションのドローンを使った空輸宅配のテスト展開もある。

 パンデミックの影響でロボット宅配は以前より好意的に見られている。今後もスタートアップから大手IT企業まで宅配ロボットの試験運用は各地に拡大していくのだ。

ワシントンDCの歩道でスターシップテクノロジーの出前ロボットがスタックして動けなくなってしまう動画。生育しすぎた街路樹の根が隆起し、車輪に引っかかったのだ。撮影者によって出前ロボットは救われたが、アメリカに限らず街路樹のある歩道(特に古くからある住宅街)ではあるあるの問題だ。最先端イノベーションも人の助けを必要とするドジな感じで可愛く思えてしまう。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ロボットは雇用の機会を奪うということでアメリカでは忌み嫌われてきました。古いSF映画等で社会を支配する悪役になることも多く、ロボットのイメージは良くありませんでした。この見方が一変したのはパンデミックによる影響です。ロボット宅配では人との接触を避けることが可能で、感染拡大の防止に役立つと見られるようになったのです。

コロナ禍で客足が遠のいた地域の飲食店や小さなお店を救うことにもなります。ロボット宅配を受け入れる地域社会が増え、一部にロボット宅配が活躍できるよう法的整備も進められています。環境的に問題点が残っています。管理されていない古い街路樹が邪魔です。後藤はウォーキングをしますが問題になりそうな街路樹をよく見かけます。枝や幹の肥大等で歩道の邪魔になったり、根上がりで歩道を隆起させコンクリートを破損させているのです。宅配ロボットは閑静な住宅街で活躍しそうですが、意外にも街路樹がボトルネックだったりするのです。

 6輪車でもスタックする事例が報告されており出前ロボットの拡大によりこれまで見落とされた遅延要因が明らかになりそうです。

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