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【地方政治の全米化】

トランプ大統領の不人気に引きずられる形で、与党共和党の下院議員の支持率も落ちているということです。

以前は、all politics are local(投票の決め手は地元の案件)と言われていましたが、最近はthe nationalization of local politics(地方政治の全米化)として、下院議員を決める要素が以前のように地元の問題ではなく、新型コロナウイルスの感染対策やBLM(ブラック・ライブズ・マター)といった人権運動に対する候補者の姿勢などが訪われるそうです。



ABC Newsは、Pandemic surge damages Trump, boosting Biden’s White House bid: POLL(世論調査によると、コロナ拡大でトランプに打撃。バイデンの支持率を押し上げる)の中で、パンデミックの感染対策をめぐりトランプ大統領とバイデン氏のどちらを支持するかの問いに対して、3月はトランプ45%、バイデン43%とほぼ互角だったのに対して、今回の7月調査は、トランプ34%、バイデン54%と大きな差がついたと報じています。

トランプ大統領の支持率は39%、不支持率は57%でした。投票の方法については、回答者の38%が郵送で、59%がリアルに投票したいと答えたそうです。

調査は、7月12日から15日にかけて1006人を対象に固定電話と携帯電話を使って英語とスペインで行われたそうです。

Axiosは、Cook Political Report moves 20 House races toward Democrats(クック・ポリティカル・レポート、20議席を共和党有利から激戦に判定)の中で、選挙分析に定評があるCook Political Reportが先週、20議席について、これまでの「共和党有利」の判定を「トスアップ(激戦)」に移動したと伝えています。

この意味するところについて「トランプ大統領の問題が共和党の議員にスピルオーバーしていて、このままでは11月に民主党のカラーの青の大きな波=bluewaveが起きる可能性がある」としています。

現在、民主党が多数を占める下院を共和党が奪還するに18議席が必要ですが逆風が吹いていて、担当者は「一度にこれほど多くの議席の見通しを、それもひとつの政党に有利に変更した記憶がない」とツイートしたそうです。

Washington PostはThe 10 House seats most likely to flip in November(11月の下院選挙で政党がひっくり返りそうな10議席)の中で、共和党だけでなく民主党だって厳しい地区があると報じています。

コロナをきっかけに郵送での投票が増えることの波紋も計り知れないとしています。

ワシントン・ポストが激戦だと予想している議席は以下の通りです。

③テキサス州第23区:現職の共和党議員の驚きの引退宣言を受けて空席となり、元軍人の女性の民主党候補とまだ予備選挙が終わっていない共和党候補との対決となる。

②オクラホマ州第5区:民主党が現職だが、トランプ大統領が2桁ポイントの差をつけた地区。

①ニューメキシコ州第2区:全米の民主党議員でもっともぜい弱なのは前回2018年に、わずか3722票差で勝った女性で、2016年にはトランプ大統領が10ポイント差で勝利したこの地で共和党は奪還を目指す。

New York TimesはFor Sessions, No Amount of Campaigning Could Overcome Trump in Alabama(セッションズ前司法長官、どんなに頑張ってもアラバマ州の上院議員選挙でトランプ支持の候補に勝ち目はなかった)の中で、上院議員からトランプ大統領に抜擢され、その後、かばわなかったことから更迭されたセッションズ前司法長官(73歳)が先週、11月の上院議員選挙の座を争うアラバマ州の共和党予備選挙で、トランプ大統領の支持をとりつけた地元大学の元フットボールコーチで新人のダバビル氏(65際)に敗北したと報じています。

20年間上院議員を務めたセッションズ氏は2016年の大統領選挙でいち早くトランプ氏を支持した功績から司法長官に起用されましたが、ロシア疑惑の捜査から身を引いたことで大統領の怒りを買って2018年に更迭されました。

それでもセッションズ氏は、最後までトランプ大統領を批判することなく、「一貫性のある選挙戦を戦えば再選できる」と述べたということです。

専門家は「有権者は、トランプ大統領にセッションズじゃない方の候補の名前を書け、と言われたからそうした。ミッキー・マウスと書けと言われれば半分はそうしただろう」と述べて、トランプ大統領の支持基盤の強さを解説しました。

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