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原発ゼロは? パートナーズは? この3年は何だった? 立憲民主党

 また国会議員の都合優先の解散、合流騒ぎか? それとも? 立憲民主党は、7月15日に国民民主党に対し、両党が解党して新党を結成、党名を立憲民主党(略称:民主党)とする申し入れを示したが、先行きは見通せない。

 立憲民主党は、7月16日に常任幹事会を開催し、17日には、全国幹事長・総支部長会議をオンラインで開催し、枝野代表、福山幹事長から説明が行われた。全国幹事長・総支部長会議には、東京都連の幹事長代として川名も参加した。この会議には自治体議員も参加し、多くの疑問と意見が述べられ、枝野代表、福山幹事長から返答があった。

■幅広い勢力を結集して自公へ対抗する

 枝野代表は冒頭のあいさつで、今回の件を報道で知ることなってしまったこと、9月の代表選へむけて党員を募集している最中となってしまったことはお詫びしたい。

 自公と対立軸を作るには幅広い勢力を結集することが必要で、この道しかないと考えている。先方が受け入れれば、党大会など手続きを進め、最終的に判断をしたい。

 福山幹事長からは、突然、この話が出てくるとボトムアップではなかったのか、国会議員が勝手なことをやっていると言われることは重々承知している。

 水面下で交渉をしてきたが、事実と異なる報道が出てきたことから公表したと説明した。

■原発ゼロ、パートナーズは? この3年は失敗だった?

 この後、参加者から質問があり、代表、幹事長から返答があった。川名からは以下の質問をした。

①原発ゼロは、取り下げる、もしくは後退しても、解党して新たな党にするのでしょうか?
 原発ゼロは、政策ではなく、ビジョンであり国民民主党との大きな違いであり、ここが薄まれば以前と同じになり支持は広がらないと考えます。譲れない点です。

②パートナーズ制度はどうするのでしょうか? 立憲民主党はあなたです、と言っていたことは嘘にならないでしょうか?

③結局、この3年間は失敗だったのでしょうか? 「永田町の数合わせにくみしない」という方針は変更になるのでしょうか? 総括をお願いします。
 返答は、これまで国会で同じ会派で組み仕事をしてきていることが前提で、今までの理念が前提での申し入れだ。パートナーズ制度は、維持をしたい。我々の思いとして継続したいと伝えている。
 これまでの立憲は、民進時代には言えなかったジェンダー平等や原発のことを出すことができた。この歩みは消えない。

 これまで共同会派で国会をやってきた。数合わせで分からなくなるのではなく、一定の成果を共同会派で出したことが説明できるので今回の対応になった。新たな党となれば、無所属の人も入党できる。排除の論理でできたから逆に意味で多くの人が戦える環境になれる。次のステップにいきたいと話していた。

 また、今回の合流、新党は、国民民主党の要求を受け入れたこと、政党助成法による政党間の移動を禁止することへの配慮であり、今回の申し入れ文書に国会議員の以外の地方議員、党員、パートナーズがないことは、これまでを継承するのは前提で申し入れとなっているとの説明もあった。これまでは、どちらかの党が吸収する形だったがこのような手法ははじめての手法との説明もあった。

■自治体議員やパートナーズから賛意は?

 事務的なことも含めてさまざまな課題はあることは、自治体議員としても理解はでき、苦渋の選択だったことは容易に想像がつく。しかし、実際に多くの有権者、自治体議員、党員、サポーターの方々から賛意を持って迎えられているとは思えていない。

 複数のパートナーズの方から、理念を曲げては意味がない政党になる。れいわや維新に支持者が流れてしまう。結党の精神はどうなったか? と問い合わせをいただいている。ここまでは支持してきたが、もうやめた、との厳しい意見もいただいているからだ。

 個人的な考えをあえて言えば、原発ゼロ、再稼働反対を明確にしない限り、新たな党となっても先祖返りする印象になり支持は広がらないと思えてならない。連合とも調整をしているようで、原発関係の組合が原発ゼロを受け入れるのだろうか?

 さらに、パートナーズをどのようにしていくのかも不明確なままだ。国民民主党にはサポター制度があり、どのように同じ党の組織にするのか道筋が見えていない。何もよりも9月に代表選があることから党員を急遽募集して、党員とパートナーズとの関係をどうするかも不明確なままだ。さらに混乱しそうだ。

■良し悪しは判断できない 。「あなた」は誰かが問われている

 現状のままでは、国民民主党が受け入れたとしても、肝心の綱領、政策がどのよういなるか分からないため、良いとも悪いとも判断できずにいる。同様の意見を持つ自治体議員も少なくない。 国民民主党の中でも全員が移ると思えず、幅広く再結集になるかも未知数だ。

 同会議では、賛意を示す人と、無理に合併するな、立憲を残すべきだ。と意見は割れていた。各県連で意見をまとめている段階でもないので、県単位、自治体単位でも意見が割れるのかもしれない。

 代表、幹事長を信用しているが、政策面での疑問、特に原発ゼロは続けるのか明確にしないと空中分解する要素をはらんでいると言わざるを得ない。私も現状では納得はできない。新党へ移るかも決められない。

 今後も同様の会議は開き意見を聞くとしていた。国会議員だけでなく、パートナーズ、党員、自治体議員など多くの人から意見を聞き、時には戻ることも含めて考えていってほしい。

 そのさい、忘れてはならないのは、そもそも立憲民主党は、枝野代表のこの指とまれとの掛け声と原発ゼロなど明確な旗印に結集したことだ。国会議員が選挙で負けそうだから集まった政党に魅力はないのだ。

「立憲民主党はあなたです」の「あなた」は誰かが問われている。

※写真は2017年10月、結党後間もない時期に吉祥寺で行われた街頭演説会での枝野代表

【参考】
立憲民主党
 国民民主党との新党結成の提案について「理念的な方向性は完全に共有していると確信」と枝野代表

これでスッキリする。立憲民主党の結成(2017年10月03日)

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