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迷走「GO TO」もう止めたら?

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トップ写真:羽田空港から離陸する旅客機 出典:Yamaguchi Yoshiaki

安倍宏行(Japan In-depth編集長・ジャーナリスト)

【まとめ】

・22日からの「Go Toトラベル」、東京発着のみ中止。

・政府のコロナ対策の迷走ぶり、極まる。

・夜の街対策、昼の通勤ラッシュ含め、コロナ対策不十分。

やることなすこと裏目に出る安倍政権。

そして「Go Toトラベル」の迷走ぶり、ここに極まれり、だ。

16日夜、赤羽一嘉国土交通相は、22日に始まる観光支援策「Go Toトラベル」で、東京発着の旅行をキャンペーンの対象外とすると発表した。

もう意味不明である。

東京都の感染者数がうなぎ登りであることを受け、大阪府の吉村洋文知事を筆頭に、各首長から反対の声が上がっていた。同キャンペーン実施に対する疑問の声が日増しに大きくなる中、当然、キャンペーン延期やむなしか・・・と思っていた。

しかし、政府の決定は「東京飛ばし」。そういう問題なのか?わけわからんのは筆者だけではあるまい。

▲写真 イメージ 出典:Pixabay

■ 「東京飛ばし」なぜ?

疑問その1

東京都への旅行と、東京都からの旅行を止めたら、感染はおさまるのだうか?そんなわけはない。東京都と近隣の県では、毎日ぎょうさんの人が往来している。そして他の県でも感染は増えているではないか。そうした県同士の人の行き来は何故構わないのか。

疑問その2

観光業界と地方経済救済のこのキャンペーン、国が支援するのに、東京都だけ除外するのはどう考えても公平性を欠く。東京都民も税金を払っている。小池都知事も言っているように、どう都民に説明するのか?

疑問その3

既に東京都民で22日以降の旅行を予約した人はかなりの数いるはず。その人たちにはキャッシュバックしないという。キャンペーンをあてにして少し高めの旅館やホテルを予約した人達も多いはずだ。キャンセル料が発生した場合、どうするのだろうか?

疑問その4

キャッシュバックがないなら予約キャンセルしよう、という人も出てきそうだ。東京から旅行に行く人、来る人の数は多い。観光業界への応援どころか、マイナスの影響しかないのでは。

疑問その5

旅行したらいかんというなら、近県の親族に代わりに旅行予約してもらおう、という都民が出てきてもおかしくない。そうした抜け道を塞ぐには、チェックイン時に身分証明書提出させて本人確認するしかないが、そこまでやるのか?

なんにせよ、「Go To」関係なく、旅行する都民は誰がなんと言おうと旅行するだろう。非常事態宣言が出ない限り。

とにもかくにも、つっこみどころ満載の弥縫策にしか見えない。今この瞬間にも全国で感染者は増えている。東京発着を止めても事態は好転しないだろう。それなら、思い切ってキャンペーンそのものを延期したらどうか。何故その決断が出来ないのか理解に苦しむ。

効果不明の布マスク国民全員配布とか、特別定額給付金30万円が急に10万円になったとか、マイナンバーカードでオンライン申請出来ると思った同給付金が自治体レベルで手作業だった、とか、それが理由でオンライン申請を止めた市町村が続出したとか、それ以外の補助金の支払いが遅い、とか・・・国民の評判が芳しくないコロナ関連対策は枚挙にいとまがない。

「経済を死なせてはいけない」

それはその通りだろう。自粛を解いて、経済再開に動いているのは何も日本だけではない。しかし、朝令暮改は止めてもらいたい。

事ここに及んで、こう政策が二転三転するともう何を信じたらいいのかわからなくなる。政府は自ら信頼を放棄しているようにしかみえない。

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