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世界の金融システム、流動性圧力や市場急変動に依然脆弱=FSB


[ワシントン 15日 ロイター] - 20カ国・地域(G20)の金融監督当局でつくる金融安定理事会(FSB)は15日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による経済的影響が続いているため、世界の金融システムは流動性への一段の圧力や「突発的かつ急激な」市場の値動きに対し、依然として脆弱であると警告した。

米連邦準備理事会(FRB)副議長のクオールズFSB議長は18日にビデオ形式で開催されるG20財務相・中央銀行総裁会議に先立ちメンバーに宛てた書簡で、金融システム全体の流動性強化に向けた一連の断固たる措置の成果が世界の金融市場に見られるが、政策当局者は満足するべきではないと指摘。「危機の終わりは見えず、世界の景気回復を支援するために力を合わせて取り組まなければならない困難な作業から目を背けてはならない」と述べた。

FSBはこの日、新型コロナ感染症に関連した金融安定性を巡る評価と必要な対応策の概要をまとめた報告書を発表。報告書では「市場心理の改善により、リスク資産は値上がりしているが、パンデミックが続き、回復の道筋が依然として極めて不確実であるという事実を十分反映していない可能性がある。その結果、リスク資産は経済見通しの変化に対して脆弱な状態が続いている」とした。

さらに、企業が危機を乗り切る上で借り入れを増やしたため、企業債務が高水準になっており、一部企業の債務支払能力への懸念が高まっていると指摘。企業への融資はおおむね続いているものの、銀行は「信用の質の悪化と信用需要の増加という厳しい組み合わせに直面している」とした。

また、銀行が融資を継続するために過剰な流動性バッファーの活用を認めた欧米金融当局の措置を支持したほか、流動性バッファーを回復するために銀行に十分な時間を与えることに同意した。

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