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- 2020年07月15日 20:10
【新型コロナウイルス】「教室や遊具いつまでハイター消毒?」福島の教師たちの悲鳴 足りない消毒用アルコール 「国費投じて増産するべき!」医師の怒り
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新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと学校内の消毒を続けている福島の教師たちが悲鳴をあげている。消毒用アルコールが十分に行き渡らず、放課後の教室などはハイターを薄めるなど塩素系の薬品で代用しているのが実情。子どもたちの手指消毒でも節約を呼びかけているほどで、「アルコールが使えれば二度拭きせずに済むので負担軽減につながる」、「戦闘機を買う予算を削って量産に充てて欲しい」と怒る。原発事故後の福島に関わる都内の医師も「Go Toキャンペーン予算の数十分の一でも良いから消毒用アルコールの増産に使うべき」と発信を続けている。
福島駅近くの福島市立三河台小学校。取材に応じた小島英二校長は、校長室でそう語った。黄色い帽子をかぶった1年生が下校した14時すぎから、教室の消毒が始まった。ペットボトルには「塩素系消毒液」のラベル。市内に住む東北福祉大の女子学生(4年)がゴム手袋をして子どもたちの使う机や椅子を拭いていた。
「新型コロナウイルスの影響で休校していました。オンライン授業が始まったのですが時間があるし、8月末までこの仕事(会計年度任用職員)をしています」
ハイターを薄めて作った消毒液を雑巾にしみこませて机や椅子を拭く。一通り拭き終わると、今度は水拭き。ロッカーなど子どもたちが触れる部分も拭く。階段の手すりなどは養護教諭が休み時間を利用して1日に何度も拭いているという。
「校舎の玄関に足で踏むと消毒液が出てくるものを置いていますが、職員の手作り。節約のためにあまりたくさん出ないように調節しています。アルコールをもっとたくさんいただけると本当に助かります。働き方改革が叫ばれている時に教諭の負担が増して大変です」
小島校長の言う通り、アルコールは徹底的に節約されていた。教室の入り口に置かれた容器には「1回だけおす」と書かれていた。
福島市教育委員会の担当者はそう語った。市役所の一角には市で購入した一斗缶がいくつか積み上げられていた。一度にたくさん配ってしまうとすぐに使い切ってしまうので、学校の規模に応じて少しずつ配っているという。
福島市保健所は備蓄してあった消毒用アルコールを市内の医療機関に配ったが、学校には提供していないという。
「次亜塩素酸ナトリウムは、あらかじめきれいするとか十分な量を浸すなど一定の条件下で使わないと消毒効果を得られません。やはりアルコールで消毒した方が、手間や効果という意味でも良いと思います」と担当者。
国税庁が5月1日から容器に「飲用不可」と表示するなど一定の要件を満たしたものに酒税を課さないよう決めたため、酒造メーカーが販売開始。一方で「国民生活安定緊急措置法施行令の一部を改正する政令」が5月26日に施行され、消毒用アルコールの転売が禁じられた。福島市が消毒用アルコールを購入した愛知県のメーカーは電話取材に対し「一時期に比べればかなり市場に出回っている」と話したが、自治体関係者によると、依然と比べると3倍近く価格が高いという。
福島市役所の1階では、福島県酒類卸株式会社から寄贈された消毒用アルコールが来庁者の手指消毒に使われている。手指消毒ですら寄付頼み。学校の教室や遊具を消毒するのに十分な量が確保出来ているとは、とても言えない。
これは何も福島市内だけの話では無い。郡山の市立学校に勤める教諭は「うちの学校でも毎日、子どもたちが下校した後に消毒しています。教室はもちろんトイレもです。消毒用アルコールが不足しているので、やむなくハイターを薄めてやっています。アルコールは子どもたちの手指消毒用です」と話す。そして、怒りをぶつけるようにこう言った。
「戦闘機の購入など、国はアホな事に予算を遣わないで欲しいです。戦闘機を買う金をアルコール増産に廻して欲しいです」
【負担増す放課後の消毒】
「もちろんアルコールで消毒したいですよ。効果も高いと聞きますから。でも潤沢にあるわけでは無いので次亜塩素酸ナトリウムや塩素系の消毒液で代用しています。アルコールと違って二度拭きしないといけないので大変です。1人が拭いて、1人が水拭き。特に遊具は大変です。ジャングルジムだけで30分かかります。アルコールは市教委から月1回配られますが、せいぜい3~4リットルくらい。地域の方から一斗缶を寄付していただいた事もあり、助かっています。一斗缶ひとつでで1カ月から1カ月半くらいは使えます」福島駅近くの福島市立三河台小学校。取材に応じた小島英二校長は、校長室でそう語った。黄色い帽子をかぶった1年生が下校した14時すぎから、教室の消毒が始まった。ペットボトルには「塩素系消毒液」のラベル。市内に住む東北福祉大の女子学生(4年)がゴム手袋をして子どもたちの使う机や椅子を拭いていた。
「新型コロナウイルスの影響で休校していました。オンライン授業が始まったのですが時間があるし、8月末までこの仕事(会計年度任用職員)をしています」
ハイターを薄めて作った消毒液を雑巾にしみこませて机や椅子を拭く。一通り拭き終わると、今度は水拭き。ロッカーなど子どもたちが触れる部分も拭く。階段の手すりなどは養護教諭が休み時間を利用して1日に何度も拭いているという。
「校舎の玄関に足で踏むと消毒液が出てくるものを置いていますが、職員の手作り。節約のためにあまりたくさん出ないように調節しています。アルコールをもっとたくさんいただけると本当に助かります。働き方改革が叫ばれている時に教諭の負担が増して大変です」
小島校長の言う通り、アルコールは徹底的に節約されていた。教室の入り口に置かれた容器には「1回だけおす」と書かれていた。
【「戦闘機買う金で増産を」】
「本当はアルコールがあれば一番いいんですが、十分な量が学校に行き渡っていないのが実情です。次亜塩素酸ナトリウムは十分にあるのですが…」福島市教育委員会の担当者はそう語った。市役所の一角には市で購入した一斗缶がいくつか積み上げられていた。一度にたくさん配ってしまうとすぐに使い切ってしまうので、学校の規模に応じて少しずつ配っているという。
福島市保健所は備蓄してあった消毒用アルコールを市内の医療機関に配ったが、学校には提供していないという。
「次亜塩素酸ナトリウムは、あらかじめきれいするとか十分な量を浸すなど一定の条件下で使わないと消毒効果を得られません。やはりアルコールで消毒した方が、手間や効果という意味でも良いと思います」と担当者。
国税庁が5月1日から容器に「飲用不可」と表示するなど一定の要件を満たしたものに酒税を課さないよう決めたため、酒造メーカーが販売開始。一方で「国民生活安定緊急措置法施行令の一部を改正する政令」が5月26日に施行され、消毒用アルコールの転売が禁じられた。福島市が消毒用アルコールを購入した愛知県のメーカーは電話取材に対し「一時期に比べればかなり市場に出回っている」と話したが、自治体関係者によると、依然と比べると3倍近く価格が高いという。
福島市役所の1階では、福島県酒類卸株式会社から寄贈された消毒用アルコールが来庁者の手指消毒に使われている。手指消毒ですら寄付頼み。学校の教室や遊具を消毒するのに十分な量が確保出来ているとは、とても言えない。
これは何も福島市内だけの話では無い。郡山の市立学校に勤める教諭は「うちの学校でも毎日、子どもたちが下校した後に消毒しています。教室はもちろんトイレもです。消毒用アルコールが不足しているので、やむなくハイターを薄めてやっています。アルコールは子どもたちの手指消毒用です」と話す。そして、怒りをぶつけるようにこう言った。
「戦闘機の購入など、国はアホな事に予算を遣わないで欲しいです。戦闘機を買う金をアルコール増産に廻して欲しいです」
- 鈴木博喜 (「民の声新聞」発行人)
- フリーライター






