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NY市場サマリー(14日)ドル下落、米株上昇

[14日 ロイター] -

<為替> ドルが下落。インフレ期待がやや高まったほか、欧州連合(EU)の景気刺激策を巡る楽観的な見方を背景にユーロが上昇した。

主要6通貨に対するドル指数<=USD>は0.29%安の96.271。

米労働省が14日発表した6月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前月比0.6%上昇と、伸び率は2012年8月以来の大きさとなった。ガソリン価格と食品価格の上昇が寄与した。 ただ、CPI以外の経済指標にインフレの兆候が見受けられるとの指摘もある。

ドル安はユーロ<EUR=>上昇を支援。EUが新型コロナ対策の緊急資金供給策で合意するとの期待を背景に、ユーロは0.44%高の1.139ドルとなった。

<債券> 6月の消費者物価統計でコア指数が米連邦準備理事会(FRB)の目標を大きく下回ったことを受け、国債利回りが低下した。

終盤の取引で10年債<US10YT=RR>利回りは3ベーシスポイント(bp)低下の0.615%。2年債と10年債の利回り格差<US2US10=TWEB>はほぼ横ばいの46bp。

10年物インフレ指数連動債(TIPS)のブレーク・イーブン率<USBEI10Y=RR>は1.376%と、1.382%から低下。

実質金利とも見なされる10年物TIPS利回りは6月初旬のマイナス0.40%からマイナス0.80%に低下した。

FRB当局者からはこの日、成長を巡る懸念の声が相次いだ。ブレイナードFRB理事は、「新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が経済動向の鍵を握る。依然として不確実性という深い霧に覆われており、下方リスクが目立つ」と指摘。FRBはフォワードガイダンス(将来の政策方針)に加え、大規模な資産買取制度を持続的に活用すべきという考えを示した。

リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、新型ウイルス禍による景気後退が予想よりも長期化する可能性に備え企業がリストラを実施し、政府による「給与保護プログラム(PPP)」など一連の支援策が終了すれば、失業者が再度増加に転じる可能性があるとの認識を示した。

<株式> 新型コロナ感染拡大を巡る懸念は大きく意識されず、上昇して終了。エネルギー株と素材関連株に買いが入ったことが押し上げ要因となった。

エネルギー<.SPNY>、素材<.SPLRCM>、工業<.SPLRCI>が2%余り高、ヘルスケア<.SPXHC>、情報技術<.SPLRCT>、主要消費財<.SPLRCS> は1%を超えて上昇した。

アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>は0.6%安。フェイスブック<FB.O>やネットフリックス<NFLX.O>などと共に日中は大きく売られたが、引けにかけて上昇してナスダックを後押しした。

JPモルガン<JPM.N>は0.6%高。この日発表した第2・四半期決算は利益が前年比51%減と、予想ほど悪化しなかった。ウェルズ・ファーゴ<WFC.N>は4.6%安。第2・四半期決算は2008年の金融危機以来初めて赤字に転落した。シティグループ<C.N>も3.9%安。四半期利益が大幅減少したことを受けた。 金融3社は新型コロナ危機による損失に備えて計280億ドルの貸倒引当金を計上。これを受け、銀行株<.SPXBK>は1.2%下落した。

デルタ航空<DAL.N>は2.65%下落。新型コロナ感染急増により需要が低迷しており、航空業界の持続的な回復は2年以上先になるとの見方を示した。

バイオ医薬大手のモデルナ<MRNA.O>は4.5%上昇。開発中の新型コロナワクチンの後期治験を今月27日ごろから開始する計画を示した。

<金先物> 米国での新型コロナ感染拡大が懸念される中、利益確定の売りなどに押され、ほぼ横ばいとなった。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比0.70ドル (0.04%)安の1オンス=1813.40ドル。

米南部や西部を中心に感染者の拡大が続く中、各州で経済活動再開の動きが後退する のではないかとの懸念が根強く、安全資産としての金は買われやすい状況が続いている。対ユーロでのドル下落もドル建てで取引される金塊の支援材料。ただ、約8年10カ月ぶ りの高値圏にある中で利益確定の売りも出やすく、相場の上値は重かった。

<米原油先物> 主要産油国による目標を上回る減産や割安感などを背景に買い戻され、反発した。米国産標準油種WTIの中心限月8月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.19ドル(0.47%)高の1バレル=40.29ドル。9月物は0.23ドル高の40.55ドルだった。

石油輸出国機構(OPEC)が14日発表した6月の加盟国の産油量は、前月比7.8%減の日量2227万1000バレルとなった。盟主サウジアラビアが90万バレル超減、イラクが約45万バレル減となった。関係筋によると、OPECとロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の6月の協調減産順守率は107%だった。

外国為替市場で、ドル安・ユーロ高が進行しドル建てで取引される原油に割安感が生じたことも買いに拍車を掛け、相場は一時40.57ドルまで上昇。ただ、高値圏では利益確定の売りが出やすく、取引終盤にかけて上げ幅を縮小。OPECプラスの合同閣僚監視委員会(JMMC)の会合を15日に控え、結果を見極めたいとの思惑が広がった。

ドル/円 NY終値 107.23/107.26 <JPY21H=>

始値 107.38 <JPY=>

高値 107.42

安値 107.16

ユーロ/ドル NY終値 1.1396/1.1400 <EUR21H=>

始値 1.1369 <EUR=>

高値 1.1408

安値 1.1362

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 98*16.00 1.3109% <US30YT=RR>

前営業日終値 97*28.00 1.3370%

10年債(指標銘柄) 17時05分 100*00.00 0.6250% <US10YT=RR>

前営業日終値 99*27.50 0.6400%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*25.50 0.2913% <US5YT=RR>

前営業日終値 99*24.50 0.2980%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*29.88 0.1590% <US2YT=RR>

前営業日終値 99*29.88 0.1590%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 26642.59 +556.79 +2.13 <.DJI>

前営業日終値 26085.80

ナスダック総合 10488.58 +97.73 +0.94 <.IXIC>

前営業日終値 10390.84

S&P総合500種 3197.52 +42.30 +1.34 <.SPX>

前営業日終値 3155.22

COMEX金 8月限 1813.4 ‐0.7 <GCv1><0#GC:>

前営業日終値 1814.1

COMEX銀 9月限 1953.0 ‐25.8 <SIv1><0#SI:>

前営業日終値 1978.8

北海ブレント 9月限 42.90 +0.18 <LCOc1><0#LCO:>

前営業日終値 42.72

米WTI先物 8月限 40.29 +0.19 <CLc1><0#CL:>

前営業日終値 40.10

CRB商品指数 139.9903 ‐0.6852 <.TRCCRB>

前営業日終値 140.6755

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