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【ピアノ】、コロナ禍で2,700万円ピアノもネットで売れる!世界的ピアニストを救いたい?

 新型コロナウイルス感染拡大後、商品の売れ方に大きな偏りが生じていることがよく知られている。まずトイレットペーパーやペーパータオル、ハンドサニタイザーなどの消毒剤がバカ売れし極端な品薄状態となった。

外出禁止令の州が増えたことで、売れ筋は食品カテゴリーにも及んだ。パスタやコーンフレークなどのシリアルの日持ちする食品が売れ、ビタミンCリッチなオレンジジュースやニンニクも急激に品薄状態になった。

ストレス解消でアイスクリームやパンケーキ、スナック類に逃げる消費も目立った。同時に自宅でパンを焼く人が増えキッチン家電のホームベーカリーも売れ筋になり、イースト菌も店頭から消えたのだ。

リモートワークでパソコンやノートブックパソコンも売れている。リモートワークでは上半身だけ映すことでシャツが偏って売れていた。

自宅にいる時間が長くなったことでフィットネス器具も売れる中、自転車ブームも起きている。自転車は1970年代に起こったオイルショック以来のバカ売れ状態となっているのだ。

多くはジムやスポーツクラブ、フィットネスクラブに行くことにまだ抵抗感が残っている。ポカポカ陽気の下、子供から大人まで家族全員で自転車で軽く身体を動かす人が急増しているのだ。

 健康的な癒やしを求めてピアノも売れている。ただピアノの売れ方はこれまでとは大きく異なっている。

ニューヨーク・タイムズ紙が10社程度のピアノディーラーに確認したところ、ショールームの営業を停止していたにもかかわらず思った以上にピアノが売れているというのだ。

テキサス州ダラスのピアノディーラー、メトロプレックス・ピアノ(Metroplex Piano)では2001年9月11日に起きた同時多発テロや2008年のリーマンショックと同様、今回のパンデミックでお店が潰れると覚悟していた。

しかし、ここ3ヶ月間の売上は過去最高だったという。

普段なら学校への販売が多くなるのだが、パンデミックの影響で個人客に売れているという。時代を反映してピアノもヘッドフォンを利用できるデジタル・ピアノがよく売れている。しかもピアノ初心者が積極的に購入しているのだ。

ヤマハによるとデジタルピアノ売上は4月、前年同月比で60%も伸長した。購入客の20~25%が初めてピアノを購入するお客だ。

楽器市場を分析するミュージック・トレンド(Music Trends)の報告でもデジタルピアノの売上は4月と5月が30%の増加でこの傾向は6月も続いている。

ピアノとチェロによるクラシックや有名曲の演奏をYouTubeに投稿するバンド、ピアノ・ガイズ(Piano Guys)は昨年12月から自身のサイトで、演奏した楽曲の譜面や教則本を付属したデジタルピアノのセット販売を始めた。

コロナ前は2,000~8000ドル(約21万~86万円)のデジタルピアノセットが2~3日に1台だった売れ行きが、1日6台も売れるようになったのだ。

ピアノ販売に弾みがついていることもあり、オンラインで高額なピアノも売れるようになった。

ペンシルベニア州フィラデルフィアで1891年(明治24年)からグランドピアノやアップライトピアノを製造しているカニンガム・ピアノ・カンパニー (Cunningham Piano Company)は2ヶ月前からネット販売を開始した。

ピアノのネット通販を開始した直後からメリーランドからテキサス、ハワイから注文が来ているというのだ。

これまではお客が来店して実際にピアノを試弾して売買が成立していたのだが、ネットでいきなり売れてしまう。

高品質のピアノを製造するスタインウェイ&サンズ(Steinway & Sons)では、25万ドル(約2,700万円)もするリミテッド・エディションのピアノがネットを介して売れたという。

ダラスのメトロプレックスでも20万ドルのベーゼンドルファーのコンサートグランドピアノがネットの買い物かごに入ったのだ。

 ストレスに爆食いでコロナ太りになるより、ピアノの音色で心と身体を癒やすほうが富裕層にはプライスレスなのだ。

トップ動画:流通コンサルタントの後藤が最近、YouTubeにアップしたピアノ演奏動画(小曽根真さんの「Flight」)だ。細かい指の動きを見ながら8分間に及ぶピアノ曲の採譜(既存の曲を譜面にすること)の相場価格を推定してみて欲しい。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤はピアノやギターを趣味にしています。好きな曲や弾きたい曲は楽譜を探すのですが、売っていない場合が多いです。で、曲を譜面に起こしていくれる採譜屋さんにネットを介して依頼します。小曽根真さんの「Flight」も採譜屋さんに依頼しました。支払った金額は3万円。高いとは思いませんでした。グルメ通やワイン通からすれば3万円の食事やワインは普通でしょう。ギャンブル好きなら1日3万円使ってしまうのは(所得にもよりますが)大したことではありません。若い時に比べて若干余裕ができた現在の自分にとって、趣味に3万円の投資は大きな負担ではないのです。

このことは世界的ジャズ・ピアニストの小曽根真さんに伝えたいことでもあります。彼のファンの多くは年配者。しかも経済的に余裕のある方々。小曽根さんが弾いたように弾きたいという、後藤のようなファンは必ずいます。小曽根さんの曲をネットを介してPDFで販売すれば、エントリー記事にあるピアノ・ガイズのように売れます。
 小曽根真さんのナマ演奏配信シリーズ「うちのリビングにようこそ(Welcome to Our Living Room)」では400曲を超える演奏があります。人気曲の譜面販売で、被災地などへさらなる貢献もできると思うのです...

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