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楽天kobo「Wikipedia電子書籍化」で、クリエイティブコモンズのライセンス違反か?

読者の方から教えていただいた記事で恐縮だけど。

こちらのまとめ記事に「楽天Wikipedia書籍」の問題点が提議されている。簡単に書けば以下のふたつだ。


1 DRM付きで配布された当該書籍群は、Wikipediaが採用する著作権指針であるCC-BY-SA(クリエイティブ・コモンズの分類)に違反
2 勝手に付けた文字列をISBNと呼称



このうちISBNに関しては詳しくないので、分析は他の方に委ねる。編集はこの手は専門の担当者に投げて「取っといて」しかやらないのよ。

基本は楽天が日本図書コード管理センターの「登録出版社」となって、それから付与する流れだと思うんだけど。まさか登録出版社にならずに勝手に付けちゃったとかなのか?


実際にDRM付きで配布していたとするなら、CC問題は、ちょっと楽天の分が悪い。

CC-BY-SAでは、「クリエイティブ・コモンズのライセンスが付与された作品を改変・変形・加工してできた作品についても、元になった作品のライセンスを継承させた上で頒布を認める。」ことになっている。

つまり楽天の電子書籍は、Wikipediaが取るライセンス基準を継承しなくてはならない。


Wikipediaが取るライセンスは、GFDLだ。

GFDLをライセンス基準とする著作物は、複製や改変が認められている。つまり楽天が勝手に電子書籍にしてもかまわないわけだ。――ただし条件がある。

●無断複製・改変が可。
●無断頒布・販売も可。購入者に同許可を与えること。

わかりやすく書けば、「売ってもいいけど、買った人が無断で複製したり中身をいじったり販売するのを邪魔しちゃダメよ」ってことだ。

楽天の電子書籍はWikipedia同様、このライセンス形態を取らねばならない。

楽天が「Wikipedia書籍」をDRM付きで配布していたとしたら、この条件に反する可能性が高くなる。


今後楽天がどう対応するのかはわからないが、他人の著作物を「条件を飲んで」利用している以上、DRMを外す方向に行かざるを得ないのではないか。

9/18のエントリーで「ウィキペディア著」の楽天電子書籍が368件と書いた。これが9/20の本日、つまりたった2日で500件にまで増えている。いずれももちろん「Wikipediaの人名項目ひとり分だけ」を1冊の電子書籍にまとめたペラペラ書籍だ。

1日100件近い速度で他人の著作物を無断で電子書籍化するくらいスピーディーな対応が可能な企業だ。著作権に対する対応も迅速に行ったほうが、余計な風当たりが無くなって楽天もハッピーなのでは。DRM外すだけなら手間も掛からないだろうし。

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