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フィリピン議会、TV局の放送権更新を拒否 メディア抑圧と批判


[マニラ 10日 ロイター] - フィリピン議会は10日、大手テレビ局ネットワークABS─CBNの25年の放映権更新を拒否した。活動家は、フィリピンのドゥテルテ大統領の代わりに繰り広げた政治的抗争だと述べ、怒りをあらわにしている。

審議を担当した委員会は、ABS─CBNが「放送権を与えるに値しない」とする作業部会の評価に大多数が同意した。ABS─CBNの従業員は約1万1000人で、視聴者は数千万人に上る。

活動家は、ドゥテルテ氏が法廷や議会、規制当局を利用して自身の独裁政権への反対勢力を組織的に弾圧していると批判する。

国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)」のアジア局長代理、フィル・ロバートソン氏は「報道の自由にとって暗黒の日だ」と述べた。議員がドゥテルテ氏の言いなりになって「驚くべき卑屈な態度を示す」と指摘した。

フィリピンでは先週、ドゥテルテの指示の下、物議を醸している「反テロ法」が議会で早期成立。治安当局が「テロリスト」と見なした人物を容疑や令状なしに逮捕・拘留する権限を得た。

ドゥテルテ氏が麻薬犯罪撲滅対策で何千人もの国民を殺害したことを巡り、大統領の国際裁判所での告訴を求める記者やブロガー、弁護士、市民社会団体が活動する中、批評家は、こうした反対勢力を標的にするために反テロ法が利用されると不安を抱く。

ABS─CBNは、ドゥテルテ氏が2016年に大統領に就任し、放送権更新の阻止をちらつかせて以来、不安を抱えてきた。大統領選で陣営の広告を放送しなかったことがきっかけで、ABS-CBNに対する怒りをあらわにしてきた。

ロケ大統領報道官は、ドゥテルテ氏が放送権について「中立的な立場」を保ってきたと話した。

ABS─CBNが次にどのような動きに出るのかは現時点で不明。引き続き、オンラインとケーブルテレビ、ソーシャルメディアの事業は続ける。

議会周辺には、ABS─CBNと報道の自由を擁護する文言を書いた紙を持つ従業員や芸能人を乗せた多くの車が集まった。

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