- 2012年09月20日 09:00
京都と東京、500キロ離れた拠点を一致団結させる、はてなのチームビルディング術
1/2「あのチームは、どんなツールを使って、どんな風に仕事をしているんだろう?」を探る本コーナー。今回は、最近気になっている“あの”会社の“あの”チームにお話を伺います!
今回取り上げるのは、株式会社はてなです。はてなは、Q&Aサービス「人力検索はてな」やブログサービス「はてなダイアリー」など、ユーザーに愛されるサービスを世の中に送り出してきたウェブサービス企業。
はてなのサービスを使ったことがないよ、と言う方も「はてブ」という言葉を聞いたことはあるのでは?これは「はてなブックマーク」というサービスのこと。ウェブ上のニュースやブログ記事をお気に入りし、管理しておくことができます。
今回はそんな「はてブ」されたウェブ上の話題を紹介するニュースサイト「はてなブックマークニュース」の立ち上げに携わり、プロモーション企画でも大活躍する山田聖裕さん、営業部マネージャーの高野政法さんにはてなのコラボ術を聞きました。
東京と京都で2つの拠点を持つはてなが、どのようにチームワークを育んでいるのかにも、ぜひご注目ください。
「はてブの価値を伝えたい」それが、はてなブックマークニュース
画像を見る東京・中目黒のオフィスで、高野さん(左)、山田さん(右)にお話しを伺いました。会議室のテーブルは卓球台!
はてなは2001年に京都でスタートし、2004年に東京にも進出、その後2008年に本社を再び京都に移転し、京都と東京の2拠点体制になりました。京都と東京ではどのように役割を分担しているのでしょう?
基本的に京都はサービス開発拠点、東京は営業とマーケティングの拠点というすみ分けです。
東京オフィスは何名ぐらいいらっしゃるんですか?
アルバイト含めて23名ですね。そのうち、兼務も含めて7名が営業を担当しています。昨年、山田が京都から異動してきましたが、その頃の東京オフィスは社員とアルバイト含めて3名ぐらいでした。
京都から東京への進出は営業やマーケティング・広報活動の拡大に向けた足がかりという意味合いが大きいですか?
そうですね。はてなのサービスの中で、広告主企業様のプロモーション企画を展開するのですが、そのお声がけや窓口といった役割を担っています。
サイボウズさんとの取り組みをきっかけに、おかげさまで引き合いも増えています。
そうなんですか?だいぶ好き勝手やらせて頂きました。「レッドブル大喜利」という新しいスタイルが生まれて良かったです(笑)。
※サイボウズが好き勝手やらせて頂いた企画がこちら。
・はてなチーフエンジニアが聞く、サイボウズLiveのアジャイルな開発現場
・電子メールを使わない仕事術――サイボウズLiveが目指す新しいコミュニケーション
・「クラウド基盤から作りました」――はてなチーフエンジニアとid:TAKESAKOが聞く「cybozu.com」
はてなブックマークニュースが立ち上がったきっかけは?
はてなブックマークのトップページについて、リンクとテキストだけで何がなんだか分からないというご指摘を頂くことが多かったんです。「○○users」と書かれていても、初めて見る方には意味が分からないですよね・・・。
言われてみれば・・・確かにそうですね。
画像を見るはてなブックマークのトップページ。個別記事の脇に赤字で書かれている数字が、記事をブックマークしているユーザー数。
はてなブックマークで話題になったネタを紹介したニュース記事がヤフトピ(Yahoo!トピックス)に載ることも多く、「はてなブックマークの価値をもっとたくさんの人に伝えたい」と思っていました。それがきっかけです。
そして、生み出された新しい媒体を収益に結びつけるため、企業プロモーションでの利用提案を始めたんですね。
そうです。ご出稿頂いた企業の第一号は、ジャストシステムさんの情報整理・活用ソフト xfy Plannerでした。その後、さくらインターネットさん、田中貴金属工業さんと続きました。そして、話題になったライフネット生命 出口社長出演による企画。全部で7本出した記事のうち、出口社長には4本の記事に出演していただきました。
「広告なのにおもしろい」という感想をたくさんいただくことが増えました。すると、企業のマーケティング担当の見る目も「はてなブックマークで話題になると嬉しい」という風に徐々に風向きが変わってきました。
画像を見る爽やかな腕組み、爽やかな笑顔、全てが爽やかな山田さん。
ウェブ上で話題になる企画を考え出すのは大変ではないですか?
はてなブックマークのトップページや人気エントリーを見ていると、ネットで話題になっていることがだいたい掴めるので、ある程度の企画フレームワークが社内にあります。一方で「広告っぽさ」を消しつつ、ユーザーに受け入れられて話題になる企画にするという部分で頭を悩ませることも多いです。はてなのサービス全体として、ユーザーにも広告主様にも信頼される媒体としてしっかり育てたいので、線引きを決めながら運用しています。
話題となったライフネット生命上場記念キャンペーンの舞台裏
はてなの企画力が世にさらに知れ渡ったのは、ライフネット生命の上場記念で展開された「ライフネット生命×Webクリエイター」でしたね。
私たちの企画は「はてなセリフ」という画像中のあらかじめ決められた特定の場所(ふきだし等)に表示したい文字を入力すると、その文字が埋め込まれた画像を生成することができる「セリフジェネレータ」を使った企画でした。
出口社長のスギちゃんスタイルが話題になりましたね。
リンク先を見る出口社長、楽しんでます。
ただ、サイボウズ式の記事でも紹介されていましたが、あのプロジェクトはものすごいスケジュールで進んでいったんです。。
キャンペーン開始までほとんど時間がなかったとか・・・
まず、3/16に「4/16キャンペーンサイト公開」というスケジュールを連絡頂きました。当初、開発拠点である京都のエンジニアにはてなセリフを提案したところ、開発するのに充分な時間がないと一度はねられたんです。でも再度検討した結果、「これが一番盛り上がるよね」ということで社内が一致し、これまでにないスピードで間に合わせてもらいました。制作からは実質3週間ほどで公開したことになります。
すごい!



