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米衣料品ブルックス・ブラザーズが破産申請 新型ウイルスで苦戦

アメリカの老舗紳士服ブランド「ブルックス・ブラザーズ」が8日、」連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請したと発表した。アメリカでは新型コロナウイルスのパンデミックにより、JクルーやJCペニー、ニーマン・マーカスなど、衣料品大手や百貨店が相次いで破産申請している。

ブルックス・ブラザーズは創業1818年と200年以上の歴史を持ち、アメリカで最も古い衣料品店のひとつ。これまでにジョン・F・ケネディ氏やバラク・オバマ氏など、歴代の大統領のスーツを仕立ててきた。

2001年以降は、イタリアの眼鏡大手ルクソティカを創業したヴェッキオ一家のクラウディオ・デル・ヴェッキオ氏が所有している。

世界500店舗

世界の約500店舗のうち半数はアメリカにあり、従業員は4000人以上に上る。

しかしパンデミックの影響を受け、すでにいくつかの店舗を閉鎖していたほか、アメリカ国内の工場も閉鎖に向けた準備を進めていた。

パンデミック前にも、オフィス・カジュアルの台頭やオンラインでの競争激化で苦戦を強いられていたという。

連邦破産法11条により、ブルックス・ブラザーズの債務の弁済は延期される。今後は事業の買い手を探していく方針で、手続きには数カ月かかる見通しと同社は述べている。

クラシック・アメリカン

デル・ヴェッキオ氏は、「業界の向かい風がパンデミックでさらに強くなった」と説明。「同社が目標を達成するには、適切な事業売却のために連邦破産法の適用を申請するのが、他のどの方法よりも最善だった」と語った。

ブルックス・ブラザーズは自社のスタイルをクラシック・アメリカンと位置づけ、マドラス・チェックやシアサッカー生地のスーツ、アーガイル柄のソックス、ボタンダウンシャツなど、「名門校の学生風」の紳士服をアメリカに浸透させたとうたっている。

裁判所に提出された書類によると、同社の資産と負債はそれぞれ5億~10億ドル(約540~1070億円)だという。

ブルックス・ブラザーズは6月にアメリカの3工場を閉鎖すると発表。デル・ヴェッキオ氏はその際に受けたニューヨーク・タイムズの取材で、生き残りの道を模索していると話していた。ニューヨーク州とマサチューセッツ州、ノースカロライナ州の工場では合わせて700人近くを雇用していた。

また、連邦破産法の適用申請以前から、アメリカ国内で51店舗を閉鎖することを明らかにしていた。

デル・ヴェッキオ氏は6月の取材で、「現時点では、この危機を切り抜けられるようにあらゆる資源を維持することが必要だ」と話していた。

(英語記事 Brooks Brothers files for bankruptcy protection

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