- 2012年09月19日 08:00
正社員が企業を育てる、はホント?
先週のニュースで衝撃的だったのは、 イトーヨーカ堂でお馴染みのセブン&アイ・ホールディングスでは 業績が低迷していることを受けて、正社員8600人を3年後をめどに 半分に減らすと決定したことでした。
日経新聞によると、セブン&アイホールディングスでは、 正規雇用社員を減らす代わりとして、パートを6800人増やし、給与制度も改善。 逆に調理師免許などの技能を持つ人の給与を3倍ほどに増やしたり、 パートとして働くスタッフを役員や店長に起用するなどして、 優秀な人材を様々な形態で確保していく予定。
ちなみに正社員には傘下のコンビニ「セブン―イレブン」などに転籍してもらい、 新卒採用も減らすことを決定。セブン―イレブンは年間1千店を超える出店を続けるため、 ヨーカ堂出身者には店舗運営の指導役や新店の店長を務めてもらうという考え。
このニュースを受けて「正規雇用を非正規雇用へ」という傾向だけを見て ネット上ではセブン&アイに対する否定的な意見も飛び交っていましたが、 実際のところはどうなんでしょう・・・?
非正規雇用者にも沢山のチャンスがめぐってきたことや、ヨーカ堂の社員を、 ヨーカ堂という大きな枠ではなく、コンビニ「セブンイレブン」の 店舗運営に責任を持てる 経営サイドのポジションに置き換わったりしたことを考えると、 「正社員」の扱い方や「非正規社員」への期待に変化が起きているのかも知れません。
平均年齢24歳の正社員で企業を急成長させたのは?
昨日の日経新聞のコラム「働けない若者の危機」では、 全員が正社員で急成長した企業の話が紹介されていました。 ご存知の方も多いはず、アパレルブランド「earth music&ecology」で 有名な岡山市の衣料品の会社 クロスカンパニーです。
都内3店舗を統括しているのは25歳の正社員。 「全員が正社員なら一丸となりやすい」と話しているそうで、 取締役は接客スキル次第で販売額が2〜3割かわるアパレル業界では、 パート主体では成長できなかったというコメントを残していました。
クロスカンパニーでは平均年齢24歳の前従業員訳2300人を 原則正社員にして、意欲と接客水準を高めているよう。 こう比べて書いてみると、両者は全く別の戦略で成功したように見えますが、 実は企業の抱えている問題としてはセブン&アイもクロスカンパニーも同じ。
結局は能力にあった人(企業の求めるレベルに答えることができる人)を 欲しいというだけですよね。
そこで、クロスカンパニーのようなアパレル業界では、 接客能力によって売り上げが大きく左右されるため それをパートに求めるのは無理があった。
しかしセブン&アイの場合は、別の場所で培った能力 (調理師免許などの資格や昔やっていた仕事での経験) が その企業で学ぶ接客スキルなどよりも大事だったわけです。
正社員を良しとするか?非正規社員を良しとするか? 問題はそこではなく、どれだけ企業のニーズに答えられる人材を それぞれの業界に合わせた方法で手に入れられるか?という話。
新卒一括採用が当たり前のように見られている現在ですが、 そういった「自分たちの業界を考えた上での人材採用」という認識が 今回のセブン&アイを筆頭に各業界に広まっていけば 現在当たり前となっている枠組みやシステムが変わってくるはず。
そして若者が仕事を探すときにも、現在の企業のブランドで選択する ”就社” から 、 本当に自分ができることは何かを見極める、本当の意味での”就職” が必要となってくるはず。
このコラムでは正社員にすることで、 仕事の機会と責任を与えられるというのが常識ですが、 実は方法はひとつではないのではないのかも知れません。
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