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「結局は労働組合の言いなり」経済悪化のツケを若者に課す文在寅の迷走

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韓国の雇用状況「悪化は避けられない」

韓国経済の後退懸念が一段と鮮明化している。

特に、韓国経済のけん引役である輸出の減少が続いている影響は大きい。対中輸出は幾分か持ち直しつつあるものの、米国や欧州、インドなどの他の地域向けの輸出が深刻だ。その背景には、新型コロナウイルスによって世界の需要が落ち込んだことがある。

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は2020年6月6日、大田(テジョン)の国立墓地で慰霊の日の式典に出席した。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は2020年6月6日、大田(テジョン)の国立墓地で慰霊の日の式典に出席した。 - 写真=AFP/時事通信フォト

韓国が高いシェアを持つDRAMなどの半導体の輸出は横ばいだが、その他の輸出品目に関しては厳しい状況が続いている。世界的な需要の低迷に影響され、自動車、鉄鋼や機械などの輸出が減少した。その結果、韓国の労働市場の悪化が鮮明になっている。

労働組合などを支持基盤とする文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、本格的な労働市場の改革を進めることは難しいだろう。今後も、雇用状況の悪化は避けられないとみられる。特に、20代前半を中心に韓国の所得・雇用環境は一段と悪化する恐れがある。

文大統領にとって、これからの経営政策の運営は一段と難しくなることが予想される。

長い目線でみると、中国は韓国の競争上の脅威に

もともと、韓国経済には輸出依存度が高いという特徴がある。韓国はサムスン電子をはじめとする大手財閥企業が海外から技術や資材を確保し、汎用品を大量生産し、低価格で輸出するビジネスモデルが中心だった。特に、半導体などの分野では、こうした手法で世界シェアを高め経済成長を遂げた。

近年の韓国経済を振り返ると、2018年以降、同国の輸出は急激に減少した。その背景には、最大の輸出先である中国が経済成長の限界を迎えたことや、米中貿易摩擦の激化によるサプライチェーンの混乱があった。

一方、昨年後半に入ると世界的な5G通信の普及が支えとなり、韓国最大の企業であるサムスン電子の半導体事業が回復した。それによって、輸出をはじめ韓国の景況感は幾分か持ち直しの兆しを示した。

ところが2020年に入ると、新型コロナウイルスの感染拡大によって、韓国の輸出は再び急減した。個人消費の落ち込みも重なり、1~3月期の実質GDP成長率は前期比でマイナス1.3%だった。コロナショックが韓国経済を直撃し、深刻な景気後退への懸念が高まっている。

4、5月の韓国の輸出は、それぞれ前年同月比で20%超減少した。6月の輸出は同10.9%の減少だった。輸出の減少幅が幾分か穏やかになったことは、中国経済の持ち直しに支えられた。4月半ば以降、中国では感染の拡大が小康状態となり、それまで支出を控えていた人々の購買意欲が戻り始めたからだ(ペントアップ・ディマンド)。

ただし、今後、韓国が中国への輸出によって景気回復を目指すことは難しいだろう。現在、中国は米国がファーウェイへの制裁を強化したことに対応するため、サムスン電子などからの半導体調達を重視している。

その一方で、中国は国内の半導体生産能力を強化している。やや長めの目線で考えると、韓国にとって中国は競争上の脅威に変わるだろう。

それに加えて、中国では鉄鋼などの過剰生産能力が深刻だ。それは、韓国の鉄鋼業界にとって逆風になる。米国では経済再開とともに感染者が増加しており、世界的に耐久財や基礎資材への需要は低迷するだろう。

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