- 2020年07月06日 17:49
たぶん、幸福を管理される未来をみんなは受け入れる
1/2すげーディストピア感あってテンション上がる
— ゆるふわ怪電波☆埼玉 (@yuruhuwa_kdenpa) June 29, 2020
これによりハピネス関係度が一定水準以下の社員は幸福ではないので終了させられ会社には幸せにあふれる
幸福は義務 pic.twitter.com/21LVY0u3CO
職場のメンバーのうち、誰が周りの幸せに貢献したのかがわかるアプリが開発されているという。幸福が測定され、比較検討されるということは、幸福は管理されるということであり、義務になるまであと一歩だ。
そうなると、幸福ではないメンバー、周りの幸せに貢献できないメンバーは職場にふさわしくないメンバーとみなされ、なんらかの措置が施されるか、手の施しようがなければ追放される……まで予想できる。
この、周りの幸せに貢献する研究についてもう少し知ってみたいと思ったら、まとまった文章が見つかった。
【シリーズ 幸せとは①】毎日を「幸せ」に働くためには?〜予防医学研究者・石川善樹 | GLOBIS 知見録【シリーズ 幸せとは②】職場での「幸せ」は訓練や体験によって変えられる〜日立ハピネスプロジェクトリーダー・矢野和男 | GLOBIS 知見録
【シリーズ 幸せとは③】組織の中で「幸せ」を高めるためにすべきこととは?〜石川善樹×矢野和男 | GLOBIS 知見録
一人一人の幸福について測定するのはまだ難しいが、周りの幸せに貢献する挙動については結構いけそうだ、といったことが書かれていた。
より幸福であること、椅子取りゲームのような幸福ではなくメンバー全体として幸福が高まっていくこと、文化の違いも踏まえた幸福を考えること、高度化した社会でも人間が幸福でいられるようにすること、などなど、高い目標を持って取り組んでらっしゃる様子で、読んでいるうちに感銘を受けた。
しかし感銘を受けたとはいえ、人間、測定できるものは管理したくなるものだし、管理から外れた人間には介入したがるものでもある。生産性が測定できるようになれば管理が行われ、健康の指標が測定できるようになればやはり管理が行われるようになったのが人類の歴史だ。
幸福という、いままで測定することも管理することも難しかったものが測定され管理できるようになれば、会社は、いや社会は喜んで管理を始めるだろう。
「幸福は義務です。社員、あなたは幸福ですか?」
TRPG『パラノイア』では、市民ひとりひとりが幸福かどうかが問われ、管理されるその社会はまさにディストピアだった。
同じくアニメ『PSYCHO-PASS』では、犯罪係数というメンタルの濁り具合のようなものが絶えず測定され、犯罪係数が一定値を下回っていることが事実上の義務となっていた。犯罪係数が100を上回った人は、精神科病院のような施設で治療を受けなければならなくなる。
犯罪係数の良しあしによって社会的評価が変わり、数値の優れない人は冷遇される『PSYCHO-PASS』の社会も、『パラノイア』ほどではないにせよディストピアっぽい雰囲気が漂っていた。
これらの作品から想定するに、幸福が測定可能になり、数値化され、管理されるようになった未来は、たとえ表向きはハピネスでも、幸福が義務となり、その義務を果たせないメンバーが冷遇され、疎外される社会にならざるを得ないように思えてならない。
その延長線上として、周りに幸福を与えにくい人、自分自身の幸福感や機嫌をうまくコントロールできない人は、そのこと自体を"疾患"や"障害"とみなされ、精神科病院やそれに類する施設で治療を受けなければならなくなるかもしれない。
- シロクマ(はてなid;p_shirokuma)
- オタク精神科医がメディアや社会についての分析を語る



