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「ヤクザの女に手を出したら…」ホントはどうなる?【暴力団幹部が解説】 - 尾島 正洋

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「オイこらっ!」ヤクザ100人が街中で殴る蹴る【新宿スカウト狩り】発端は美人女性をめぐる”掟破り”《警視庁は捜査本部設置》 から続く

【画像】女性トラブルで山口組系幹部の男が銃殺事件を起こした事件現場

 新宿・歌舞伎町で働く女性をスカウトする男性たちが、暴力団関係者に襲われる「スカウト狩り」が問題になっている。

 その背景には、暴力団業界の「女はカネになる」という認識がある。ヤクザと女をめぐっては、スカウト業だけでなく、恐喝、売春、美人局など話題は尽きない。

実際に起きた「ヤクザと女」の事件

 交際相手の秋葉原のメイドカフェに勤める女性店員をめぐって、同店の男性オーナー(29)から現金200万円を脅し取ろうとした指定暴力団稲川会系幹部の男(44)が6月上旬、警視庁に恐喝未遂の疑いで逮捕された。

 組幹部の男は2019年11月、この女性店員をめぐってオーナーとトラブルになっており、「ヤクザの女に手を出したら分かっているのだろうな」とのセリフで脅していたという。



「オレの女に…」秋葉原ではメイドカフェ店長が恐喝未遂事件の被害者に(写真はイメージ) ©iStock.com

 コワモテの男が突然現れて、「オレの女に手を出したな」と脅し、多額の金品を要求される――これが、世間一般の想像する典型的な「ヤクザと女」をめぐるトラブルだろう。

 近年では、出会い系サイトで知り合った女性と交際を始めようとすると、暴力団関係者とみられる男が現れるという“美人局”の事件も多いという。

 しかし、ある指定暴力団の幹部が打ち明ける。

「美人局のような事件は、最近は身近でほとんど聞かなくなった。そもそも、引っかかった男の前に姿を晒さなければならないから危険は多い。ハイリスクだ。今では、こんなことをやっているヤツはほとんどいないのではないか。オレオレ詐欺のほうがはるかに安全にカネを取れる。ローリスク、ハイリターンだ」

 さらに、ヤクザのシノギ(資金源)をめぐる大きな変化を口にした。

「美人局にしても、別のシノギにしてもヤクザの“恐ろしさ”を見せつけることになる。これは今となっては利口ではない。はるかに前からヤクザは『脅し』ではなく、『だまし』で稼ぐようになった」(同前)

 この言葉を裏付ける警察庁の統計データがある。暴力団関係者による恐喝事件の摘発人数は、2015年までは年1000人以上で推移していたが、2016年以降は減少の一途をたどり、2019年には約600人となった。一方、特殊詐欺については、2015年には826人にまで増加。2019年は527人となったが高止まりしている。

 警察庁は暴力団の資金について、「覚醒剤」「賭博」「ノミ行為」、そして「恐喝」の4種類を「伝統的資金獲得犯罪」と位置付けているが、将来的には特殊詐欺も常習的な資金獲得犯罪として検討の必要性がありそうだ。

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