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日本は「アメリカ」と「中国」のどちらを取るのか?

■習近平氏の国賓来日は「中止」が正解

 中国政府が「香港国家安全維持法」を施行したことで、自民党(外交部会)は、新型コロナウイルスの影響で延期になっていた習近平氏の国賓来日を中止する方針を固めたらしい。

 この判断は人道的にも至極当然のことだと思う。ズルズルと延期するよりも、キッパリと中止にすることが望ましい。来日は秋頃に延期する予定となっていたそうだが、その頃にはコロナの第2波が来ているかもしれないので尚更だと言える。

 中国政府には表向き、「コロナ」を理由にして断ればよいと思う。「今後、数年間はウィズコロナと言われているので国賓で招くのは無理です」と言って、徐々にフェードアウトすることが望ましい。

 しかし、自民党も一枚岩ではないようで、意見が真っ二つに分かれているらしい。事実、親中派の政治家達は今回の方針に反発している。

 現在の日本は、“アメリカを取る”か“中国を取る”かを問われている状態にある。アメリカが中国排除の姿勢をこれまで以上に強めている状況下で、日本が中国の国家主席を国賓で招くというような行動に出ることはアメリカとしても決して気分の良いものではないだろうし、「日本(アベ)は何を考えているのか?」と訝られることは間違いない。

■鵺国家からの脱皮を迫られている日本

 もし、「我々(アメリカ)よりも中国を取るというなら、米軍を日本から撤退させますよ」と言われれば、日本は終わってしまう。

 「そんなことは世界が許さない」と憤る人がいるかもしれないが、国防を他国にアウトソースしているような国は日本以外に無いし、世界の人々は日本という国にそれほど強い思い入れがあるというわけでもない。

 日本が中国に呑み込まれたとしても、「ああ、あの中国と同じ人質司法の国だろ、そんな国なら中国と仲良くやっていけるんじゃないの」というぐらいにしか思われていないかもしれない。

 

 実際、香港問題に対しても日本人の多くは未だ他人事であり、「ああ、あの中国から一時的に独立していた国だろ、そんな国なら中国と一緒になっても問題ないんじゃないの」と呑気に思っているような人も大勢いるのではないだろうか。

 現在は新しい冷戦が目に見える形で始まろうとしている分岐点にある。無論、主役はアメリカと中国だ。この新たな冷戦体制で日本はどちらの体制に入るのかを遠からず迫られることになる。

 今回の自民党の発表は、前者であるアメリカを取るという意思表示とも受け取れるが、親中派は逆のことを考えているのだろう。

 日本は「自由主義」を取るのか、それとも「社会主義」を取るのか、あるいは、「民主主義」を取るのか、それとも「共産主義」を取るのかを目の前に突き付けられている状態にある。

 これまでのように騙し騙し、両方のイデオロギーを取り入れ、鵺の如く立ち回る中途半端な姿勢の矯正を余儀無くされている。ある意味、これも新型コロナウイルスが齎した時代の趨勢なのかもしれない。

 日本はどちらを選択するべきなのか? 答えは既に決まっている。

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