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【Amazon Go Grocery】、レジなし食品スーパー2号店!競合スーパーの真ん前でテスト?




■レジなし食品スーパーの「アマゾンゴー・グローサリー(Amazon Go Grocery)」の2号店がシアトル郊外にオープンすることが明らかになった。

アマゾンゴー・グローサリーのホームページにレドモンド地区の住所(2010 148th Ave NE, Redmond, WA 98052)とともに「レドモンドに近日オープン(Coming soon to Redmond)」と表示されている。

場所はレドモンドにあるコミュニティセンター「オーバーレイク・ファッション・プラザ(Overlake Fashion Plaza)」の敷地内だ。

オーバーレイク・ファッション・プラザSCはオフプライスチェーンのマーシャルズ(26,600平方フィート:約740坪)や酒屋チェーンのベヴモ(10,900平方フィート:約300坪)などがテナント入店しているオープン・モール。

アマゾンゴー・グローサリー2号店は同敷地内の南西にあるビルディング(19,500平方フィート:約550坪)に入店するのだ。アマゾンゴー・グローサリー2号店の興味深い点は立地だ。

シアトル・キャピトルヒル地区にあるアパート一階部分(600 E. Pike St., Seattle WA 98122)にオープンしたアマゾンゴー・グローサリー1号店(10,400平方フィート:約300坪)はアパートが密集する都心部にある。

アマゾンゴー・グローサリー・キャピトルヒル店は地下に駐車場も用意されているが、顧客の多くは近所にすむ徒歩客となる。

一方、ベルビューにほど近いアマゾンゴー・グローサリー・レドモンド店は徒歩圏内に住宅はなく、お客のほぼ100%が車を使う郊外店となっている。

また競合スーパーが多く隣接しているロケーションでもあるのだ。しかも道路(148thアベニュー)を挟んだ正面にはスーパーマーケットチェーン最大手クローガーの傘下でスーパーセンターを展開するフレッドマイアー(2041 148th Ave NE, Bellevue, WA 98007)がある。

このフレッドマイアーは数年前に7ヶ月間の全面改装を終えてアップスケール化している。

生鮮品を強化し、拡大したインストアベーカリーに加え、チーズショップの「マレーズ・チーズ(Murray's Cheese)」、寿司や中華を店内調理する惣菜コーナー「パン・エイジアン&寿司バー(Pan Asian & Sushi Bar)」に地ビールやワインをバー形式で提供する「コルク&タップ(Cork & Tap)」などを導入している180,000平方フィート(約5,000坪)の戦略店だ。

ITを駆使したアマゾンの小型食品スーパーが、古くから地元民に愛され10倍近くになる巨大食品スーパーと真正面でぶつかることになるのだ。

競合はそれだけではない。アマゾンゴー・グローサリー2号店の東へ車で3分(0.6マイル:約1キロメートル)には大人気のスーパー、トレーダージョーズ(隣にはウォルグリーン)があるのだ。

西へ4分(0.8マイル:1.3キロメートル)のところにはアルバートソンズ傘下でガソリンスタンド併設型のセーフウェイがある。

南に6分(1.5マイル:2.4キロメートル)のところにはウォルマートのコンボ型スーパーマーケットのウォルマート・ネイバーフッドマーケットもある。

アマゾン傘下となるホールフーズ・マーケット・ベルビュー店も車で10分弱(2.6マイル:約4キロメートル)の距離にあるのだ。

 アマゾンゴー・グローサリー1号店は通常のアマゾンゴーの商品に加え青果や精肉、ベーカリー、乳製品、デリ、アルコール類、日用品など5,000アイテムを販売している。

アマゾンゴー・グローサリーは食品スーパーとしてはアイテム数も限定され小型で、ブッチャー等の対面サービスもない。

まさに非接触を実現したコンタクトフリーなレジなし食品スーパーがフルサイズ郊外型スーパーとどれだけ戦えるのかというストレステストになりそうだ。

トップ画像:シアトル市内にあるアパート1階に今年2月末にオープンしたアマゾンゴー・グローサリー1号店。郊外型でオープンするアマゾンゴー・グローサリー2号店は道を挟んだ目の前にフルスケールの食品スーパー(スーパーセンター業態によりアパレルや家電・家具も販売)があるのだ。パンデミックの影響で非接触が求められる時代にアマゾンはレジなし食品スーパーを競合店にぶつけるという壮大な実験を行う。




アマゾンゴー・グローサリー2号店の出店予定地(2010 148th Ave NE, Redmond, WA 98052)の衛星写真。148thアベニューを挟んでスーパーセンターのフレッドマイアーがある。出店予定地の東(地図右上)へ車で3分(0.6マイル:約1キロメートル)には大人気のスーパー、トレーダージョーズ(隣にはウォルグリーン)がある。西(地図左下)へ4分(0.8マイル:1.3キロメートル)のところにはアルバートソンズ傘下でガソリンスタンド併設型のセーフウェイがある。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ワシントン州レドモンドにオープン予定のレジなし食品スーパーのアマゾンゴー・グローサリー2号店は見逃せません。出店する立地がとにかく面白い。26店舗となるレジなしコンビニのアマゾンゴー(一部が臨時休業)はビジネス街にあり、アマゾンゴー・グローサリー1号店は都心部に出店しています。

どちらも徒歩客が中心。エントリー記事にあるように売り場やアイテム数を1号店より拡大しそうな2号店は、車でくるお客のみを対象にしています。で、コンビニ以上でスーパー未満となるアマゾンゴー・グローサリーは、約10倍の規模となるフレッドマイアーと道を挟んで激突です。広い売り場にアイテム数、食品の鮮度、サービスの種類等でみればクローガー傘下のスーパーセンターに軍配が上がります。が、現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響で消費者にニューノーマルが根付きつつあります。ジャスト・ウォークアウトのような非接触でタッチレス、コンタクトフリーが求められています。

 アマゾンゴー・グローサリー2号店が健闘すれば、いよいよホールフーズ・マーケットの一部にジャストウォークアウトが導入されます。ワクワクしますね。

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