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ディズニー再開初日に感じたエンタメ業界の今後‐ウィズ・コロナのエンタメ界と我々にできること ‐ 廣瀨 涼

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はじめに

東京ディズニーリゾートが再開した。
実に123日ぶりのオープンであった今回の再オープンに当たり、運営元である株式会社オリエンタルランドは、チケット販売方法としてネットでの先着順による形式をとった。販売当日は多くの熱心なファンによってアクセスが集中し、人によっては24時間試したがサイトに繋がらないという苦難を強いられた。

チケットは取り急ぎ7月分の販売で、開園から閉園まで楽しめるワンデーパスポートと時間指定(11時と14時)のチケットが併せて販売されていた。販売されたチケットは15,000枚ほどと言われている。筆者はコロナによる一時休園前最後の開園日であるが2月28日に訪れていた。

そして再オープン初日に当たる7月1日にもチケットを購入して入園できたので、筆者自身にとっても123日ぶりのディズニーランドであった。本コラムでは実際に筆者が現地で体験した東京ディズニーランドの徹底したコロナ対策について、お伝えしたいと思う。

-日本遊園地協会による運営のための3つのガイドライン-

日本遊園地協会の制定した「遊園地・テーマパークにおける新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」によると、遊園地・テーマパークにおける来場者と従業員の健康と安全を最優先事項と定めて、新型コロナウイルスによる感染防止に向けて、

(1) 来場者と従業員を含む、遊園地・テーマパークに関わる全ての人の健康管理に留意する事
(2) 衛生的な施設・設備を提供できるように清掃・消毒を強化実施する事
(3) 身体的距離と十分に換気された空気環境を確保するように運営する事

の3点が基本原則として示されている。身体的距離とはいわゆるソーシャルディスタンスのことで、他の来園者との距離を1m(2m以上が望ましい)とることを指している。国内最大のテーマパークであるディズニーリゾートは、どのようにコロナと向き合っていくのだろうか。

‐アトラクションとショー‐

ディズニーランドにおいては「密」が予測されるパレードやショー、キャラクターとゲストが触れ合う交流は当面休止とアナウンスがされている。

その代わりに、挨拶するという形式で一日に数回不定期にキャラクターがパレードルートを巡回したり、シンデレラ城の前に登場する予定としており、ゲスト(入園者のこと)が集まることを避けるよう努めている。パレードルートや城前においては、他のゲストとの距離を保つために目印がつけられており、それに従ってゲストが行動すれば、形式上はソーシャルディスタンスが保たれてはいるが、実際はシンデレラ城の前で行われる挨拶の後にキャラクターたちが退出してくると思われるルートにゲストが固まってしまい、運営が予期しない形で密が生まれてしまった。

このような主催者(運営)が予期することができないような消費者の動きをコントロールすることが、今後のエンターテインメント業界においてより必須となるだろう。

アトラクションやシアターショーにおいては、キュー(待機列)に1m以上の間隔をとるための目張りがされている。乗り物自体も一席ずつ間隔をあけて乗車させたり、シアターにおいては一列分席を閉鎖することで「密」を避ける対応をしている。乗り物が狭く、換気がしにくいアトラクションによっては(例えば東京ディズニーシーの海底2万マイル)、稼動を休止しているものもある。乗り物の手すりやセーフティーバーは、定期的に拭き上げることで消毒している。

‐レストラン‐

レストランでは、ゲストとキャスト(働いている人)との物理的な接触が生まれがちである。例えば、従来ではディズニーリゾートではテーブルサービスのレストランにおいては、席の人数や予約の時間が書かれた案内カードをゲストに配布していたが、キャストが一度接触したものをゲストに渡すという行為を避けるために、発券された案内カードをゲストのスマートフォンに撮影させて記録するように呼び掛けている。また、メニューも紙媒体のモノから、テーブルの上においてあるQRコードを読み取る方式へと変更されている。

テーマパークにおいて来園者はマスクをすることを要請されているが、食べるときは外す必要がある。レストランによっては、唾液の飛散防止やマスクを衛生に保つために、簡易なマスク入れをゲストに提供している。

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