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《中学校でも解禁》子供に持たせるスマホは「iPhone」でもホントに大丈夫? - 石川 温

 これまで原則禁止となっていた中学校へのスマートフォンの持ち込みについて、文部科学省が限定的に認めるようになるという。7月中にも全国の教育委員会に通知する方針だ。

【画像】子供にスマホを使わせるならこの機能をチェック

 これを機に「中学生の子供にスマホを持たせようか」と思う親も多いだろう。

 とはいえ、中学生にスマホを持たせることで「使いすぎ」や「知らない人とネットで出会う」といった不安要素も出てくる。子供をスマホの危険から守るにはどうしたらいいのか。

中学生に持たせるならどんなスマホがよいのか?(写真はイメージ) ©︎iStock.com

 まず、子供にスマホを買い与える前にしておきたいのが「ルールづくり」だ。1日何時間まで使っていいのか。どんなアプリは使っちゃいけないのか。SNSはどれを使ってよく、誰となら連絡し合っていいのかなどの「家庭内ルール」を定め、子供がルールに納得してから、購入したほうがいいだろう。

 この際、決めたルールは、紙にしっかりと記載し、冷蔵庫にでも貼っておこう。子供と親がいつでもルールを確認し、ルールを守れないようであれば、スマホの使用を禁止するぐらいのことは必要だ。

親と同じスマホメーカーが基本

 中学生に初めてスマホを持たせる場合、親と一緒のメーカーのスマホを購入することをお勧めしたい。同じメーカーであれば、機種は違っても操作体系が似ていることが多く、子供のスマホのどこを見ればどんな画面や設定が出てくるか、すぐに把握することができる。

 もし、親である自分がiPhoneを使っているのであれば、子供にも迷わずiPhoneを与えよう。今年になって、iPhone SEという廉価版も登場した。価格は5万円程度で、他のiPhoneと比べればリーズナブルだ。最近では格安スマホとして、2~3万円程度のAndroidスマホも売られているが、子供をきっちりと守りたいのであれば、iPhoneをお勧めする。

 iPhoneには「スクリーンタイム」という機能が備わっている。これは1週間で、どれくらいiPhoneを持ち、どんなアプリをどれくらいの時間使ってきたかというのが把握できるものだ。毎週、日曜日の午前中に「何時間、使いました」という通知が届くので、ご存知の人も多いだろう。

 実はこの「スクリーンタイム」は、家族の利用状況を遠隔で把握できる。アップル製品では、自分と家族のApple IDを紐付け「ファミリー共有」として、アプリや音楽、書籍などを共有できるのだが、さらに家族アカウントを紐づけることで、自分のiPhoneから家族の利用状況を確認できるのだ。

 例えば、子供を紐づけた場合、毎日の利用状況を把握するだけでなく、「何時から何時まで休止時間として利用不可」「このアプリは1日、何時間まで使っていい」「閲覧できるホームページを個々に設定」というフィルタリングまで可能になる。

 つまり、「YouTubeは1日1時間までだが、勉強用アプリは使い続けてOK」という細かな設定ができてしまう。

iPhoneの便利機能が生きる

 もちろん、子供が見ていたホームページも全てチェックできる。

 我が家で、3歳半の息子がiPadでYouTubeを見まくっていて困り果てていたのだが、スクリーンタイムを活用し、1日のYouTube視聴可能時間に上限を設定。また、YouTube以外のアプリを使いまくり、iPadを見続けていた時には、筆者のiPhoneから遠隔でiPadを使えなくなるようにすることで、子供のiPad依存から脱却することができた。

 もう一つ、iPhoneで便利なのが、「探す」という機能だ。通常、iPhoneなどをなくした際に使う「探す」というアプリがあるが、ファミリーとして紐づいていれば、子供のiPhoneの場所を地図上に表示することが可能。つまり、子供が今どこにいるかも手に取るようにわかるのだ。

 子供にスマホを買い与え、親が何も関心がない状態だと、子供は好き勝手にスマホを使ってしまう。スクリーンタイムで「iPhoneをどのように使っているか」「ルール通りに使っているか」を親がいつでもすぐに把握できるというプレッシャーを子供に与えるだけでも、子供がスマホを使いすぎ、危険な目に遭うことから避けられるのではないか。

 これらの機能は全て無料で使うことが可能だ。iPhoneの標準機能であるため、余計なアプリを入れる手間もない。キャリアなどではフィルタリングサービスやセキュリティ保護機能などを有償で提供していることがあるが、そんなものは無視して「スクリーンタイム」だけ使えばいい。それぐらいよくできている。

 Androidスマホでも、似たようなアプリはあるのだが、自分でアプリをインストールするなどの手間がかかるので注意が必要だ。

どのキャリアを選べば良いのか?

 では、子供のiPhoneはどこで契約すればいいのか。

 まず、お勧めしたいのが、親である自分と同じキャリアだ。

 7月からの中学校へのスマホ持ち込みが解禁になるせいか、KDDIが「U15 スマホスタート割」というキャンペーンを始めた。U15というのは「15歳以下」ということだ。KDDIは最大12カ月、1000円を割り引く。NTTドコモも同様のプランを準備中だ。

 ソフトバンクにはU15に限らない「スマホデビュープラン」が存在する。

 KDDI、ソフトバンクともに、これらのプランに加入した場合、家族での複数回線契約となるため、親の回線が割引の対象となる。回線が増えれば、それだけ割引額が増えることもあるので、「親と子供は一緒の携帯電話会社」をまず優先的に検討すべきだろう。

 いずれのデビュープランも「月額980円から」ととてもリーズナブルな料金をアピールしているが、「データをほとんど使わない」「複数回線」「光回線とのセット割引」「最初の12カ月限定の割引」など、様々な割引を適用させた額となっている。実際に子供がデータ通信を使えば、それだけ請求される金額は跳ね上がるので注意は必要だ。

 すでに親がMVNOといった格安スマホに切り替えているのであれば、契約は格安スマホ会社を選びつつ、端末はアップルストアでSIMフリーのiPhone SEを組み合わせるといいだろう。

 いずれにしても、こまめにスクリーンタイムで子供が「使いすぎていないか」「怪しいサイトを見ていないか」をチェックして、気になるようであれば、子供に随時、確認し続けることが大切だ。

(石川 温/Webオリジナル(特集班))

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