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日本の総理の任期は9ヶ月

せめて1年ぐらいは、と思っていたが、菅内閣は来年の4月までだと思うようなことが続いている。

やはり民主党政権の迷走は収まらないようだ。これが民主党だったか、と思うような深刻な事態である。政治資金規正法の厳罰化と企業・団体献金の廃止を掲げ、クリーンな政治を目指していたはずの民主党がすっかり現実主義政党になってしまった。

政治の厳しさに気がついたのはいいが、理想も何もかもかなぐり捨てての現実主義への変身は国民の軽侮を招くだけである。岡田幹事長がここにきて企業献金の暫定的受け入れを表明したのは、さすがにこれまで民主党に期待をした人までもがっくりさせたようだ。

岡田氏にささやかな期待感を持っていた私も、がっかりした。民主党がこれから何を言おうが、多くの国民はこれからは眉に唾をつけるだろう。

まずは、結果を出してみろ。多くの国民はそう思っているに違いない。

民主党の事業仕分けで貿易再保険特別会計を廃止し、労働保険特別会計でジョブカード制度普及促進事業など5事業の廃止などを決めたのはいいが、事業仕分けで幾つかの無駄事業を公衆の面前で晒し者にするだけで日本の経済が回復軌道に乗り、雇用の場が確保される、などということにはならない。国民の生活を良くしていく、ということには、まったく役に立たない政権である。目に見えるような改善効果がどこにも上がっていない。それどころか、ずるずると泥沼に足を引き摺り込まれていくような感がする。

この臨時国会はなんとか乗り切れるだろうが、見事なほど菅内閣には誰も期待していない。

菅総理が、APECでTPPへの参加を表明すると言明していたのも、早、足元がおかしくなっている。菅総理は、いまだに小沢氏証人喚問問題について決断できない。補正予算については、公明党への最大限の配慮を露にした抱きつき戦略でなんとか成立までの道筋は描けたようだが、その先は、まさに一寸先は闇である。

しっかりした成長戦略が打ち出せなくなったら、菅内閣は終わりである。小沢氏は既に死に体になっているが、菅内閣の足を引っ張るぐらいのことは出来る。おそらく、来年度の予算案の審議が佳境を迎える来年の3月から4月にかけて大転換点がやってくるのではないか。

岡田氏が民主党に残っていた理想主義の残滓を一掃し、現実主義への転換を表明したので、当分の間岡田氏の出番は遠のいた、と私は思っている。まあ、岡田氏はあえて泥を被った、ということかも知れない。しかし、来年3月までの半年間は岡田氏にとって冬の時代になる。

菅総理は、今年の6月から来年の3月頃までとなる可能性が高い。鳩山前総理は昨年の9月から今年の6月までであった。どうやら民主党政権になったら、日本の総理の任期は9ヶ月、ということになるのか。

いずれにしても、菅内閣が短命内閣になることは必至である。こういう状況の下では、あまり後日に大きな負担を残すような大改革にはくれぐれも手をつけないことだ。それが、日本という国を大切にする政治家としての嗜みではないか。

来年の3月まで、菅内閣の閣僚の皆さんは適当にお茶を濁すしかない。仕事をしたい真面目な方々には実にお気の毒な状況だが、これが皆さんが置かれている現実だ。

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