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読売巨人軍、無観客試合で「非紳士的ヤジ」が丸聞こえ!

 6月19日に始まった開幕シリーズ、西武-日本ハム戦でのこと。日ハムの有原航平(27)の投球に、球審の判定はストライク。その瞬間、西武ベンチからの「オイ、高けえだろ!」とのヤジが球場内に響き渡った。「ふだん、こんな声を出すんですね。球審もプレッシャーですね」と、実況アナは驚きを隠せなかった。

 6月21日の巨人-阪神戦。巨人の小林誠司(31)が2連続死球を受ける。すると、巨人ベンチからは「舐めてんのか! やり返したろか!」と、「球界の紳士たれ」をモットーとする球団とは思えないヤジが。無観客試合だからこそ、ふだんは “聞こえないはずの声” が、筒抜けになっているのだ。

「ただ、あまりヤジりつづけると、報復が怖いのも事実。そんなとき役立つのがマスク。これをつけてヤジると、誰が言っているかわかりませんから(笑)」(スポーツ紙デスク)

 ベンチ内ではマスク着用が基本だが、つけているのは監督以下スタッフばかりのなか、つけている選手は、“ヤジ将軍” の役割を担っているらしい。

 聞こえてくるのはヤジだけではない。ソフトバンクの松田宣浩(37)の声出しは半端ない。「ナイスボール!」「これは絶対打てないよ!」と、一球ごとに投手を鼓舞する。

 スポーツライターの広尾晃氏も、「無観客試合になって、野球本来の魅力が明らかになった」と語る。

「打球音にしても、バットの芯でとらえたか外したかで、まったく音が違う。審判が『早くバッターボックスに入りなさい』なんて、選手に注意する声まで聞こえてきます。これは、野球ファンにとって貴重な体験といえるでしょう」

 現在グラウンドに降りられるのは、監督・スタッフ・選手らに限られている。応援の華のチアガールも、踊るのはスタンドやベンチの上だけだ。

「阪神ナインは、巨人のチアガールを見て、『おっ、あのコかわいいな』なんて言い合っています。ところが試合が始まると、チアは阪神ベンチの上で踊ることもある。その音が、かなりうるさいらしく、『下から覗いてやろうか!』なんて毒づいている選手もいます」(阪神担当記者)

 グラウンドに降りられないのは、記者も一緒。そればかりか、球場内での取材は、かなり制限されているという。

「報道入口から入る際は、検温と行動記録の提出が義務づけられている。試合後も同様で、『東京ドームのどこに行って、誰と何分間接触したか』を書かなければいけない。

 基本的に、記事は代表取材をもとに書き、選手との単独接触は禁止で、電話取材もNG。となると、各社同じような原稿しか書けない」(巨人担当記者)

 選手との接触禁止に、意外な人も悩んでいるという。

「原辰徳監督の代名詞である、『グータッチ』ができないんです。ポーズだけなので、何かモヤモヤ感が見て取れる。

 ベンチ内で動き回ることも禁止なので、おとなしく座っているせいか、『どっしり構えて、昨年よりも風格が出ている』と勘違いしている球界関係者もいます(笑)」(同前)

 今後の展開としては、7月10日から5000人ほどの観客を入れて試合を開催する予定。

「5000人をどう選ぶのか、年間シート所有者が優先されるのかなど、球団ごとに何度も会議を開いているようです。タナボタですが、久しぶりに野球チケットがプラチナ化しています」(前出・デスク)

 耳を澄ませば、今日も意外な “雑音” が聞こえてくるかも−−。

(週刊FLASH 2020年7月14日号)

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