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【読書感想】女帝 小池百合子

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 記者たちは、田中真紀子さんが大臣だったときに、どんな人だったか知っていたはずです。
 でも、もう彼女の時代が終わってしまってから、ようやく「本当のこと」を書いているのです。
 そんなの「権力を監視している」のではなくて、「水に落ちた犬を遠慮なく叩いているだけ」じゃないですか。

 僕自身のことを振り返ってみても、100%そのままの自分のことを周囲に語ってきたか、と問われると、考え込んでしまうのです。
 自分を守るためのウソとか、相手の印象を良くするための大げさにしたエピソードだって、駆使して生きてきました。
(学歴詐称レベルの大きな嘘はないつもりだけれど)

 政治家として偉くなっていく、上に登っていくには、きれいごとや正直さだけではダメなのだろうな、というのもわかります。

 とはいえ、これはあまりにもひどすぎないか?

 ここに書かれている小池百合子という人の「権力を得るための権力欲」と「自分たちの利益と保身しか考えないマスメディア」との悪魔合体には、「これはひどい……」と何度もつぶやかざるを得ませんでした。
 正直、「あまりにひどすぎて、痛快」ですらあります。
 面白い本なんですよ、本当に。
 惜しむらくは、これが「現実」であることでしょう。
 この人が都知事で、次の選挙も当選濃厚なんて、むしろ、フィクションであってくれないか……


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