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アングル:金融市場「コロナ有事」脱出か、ドル不足解消の兆候


Dan Burns Megan Davies

[22日 ロイター] - 新型コロナウイルス危機の初期に特徴的だった世界的なドル不足が、解消した兆候が強まっている。米連邦準備理事会(FRB)やその他中銀の努力により、金融環境が劇的に改善したことを示す最新の動向と言える。

FRBが18日に公表したデータによると、世界の中銀がFRBとの通貨スワップ協定を通じて調達したドルの額はこの週、約3カ月ぶりの低水準となった。7兆ドル規模に上るFRBのバランスシートが2月以来、初めて縮小して市場を驚かせたのも、これが主な要因だ。縮小幅は世界金融危機の終盤以来で最大だった。

17日時点でFRBの他中銀との通貨スワップ残高は3525億ドルと、1週間前から920億ドル減少した。

新型コロナ危機に対応してFRBが導入した他の臨時流動性ファシリティーも需要が減っており、多くのアナリストは世界の金融市場がほぼ平常に近い状態に戻りつつある証拠だと考えている。

ナットウエスト・マーケッツのジョン・ロバーツ氏は「ドル調達市場が健康を取り戻したこと、そして安全策として今後もスワップラインが維持されるという事実を踏まえると、中銀による流動性供給から市場へのバトンタッチは比較的スムーズなものになるだろう」と話した。

シティグループのエコノミストらは19日の顧客向けノートで「スワップの大半は期限とともに打ち切られ、今後数カ月間は(スワップ残高が)さらに急速に減りそうだ」とした。

ここ数週間で、通貨スワップ以外のFRBの臨時ファシリティーも需要が減少した。プライマリーディーラーやコマーシャルペーパー(CP)発行体、マネーマーケット・ミューチャル・ファンドへの与信や、銀行への直接融資など、あらゆる措置の利用が5月から横ばい、あるいは急減している。

最も象徴的なのはレポ需要の急減かもしれない。FRBが市中銀行に短期資金を融通するレポの残高は、昨年9月以来の最低水準となった。当時はレポ市場で資金がひっ迫し、FRBが多額の資金を市場に供給。新型コロナの感染拡大で外出制限が実施された今年3月半ばには、そうした状況が再来していた。

臨時ファシリティーの需要が減った背景には、株価が3月の底値からほぼ9割回復し、企業が債券市場で、記録的なペースで資金調達を再開したことがある。

ドルの調達コストもおおむね正常化した。3月以来、FRBのスワップラインを最も利用してきたのは日銀と欧州中央銀行(ECB)だったが、日欧の投資家のドル調達コストは2月末の水準に戻っている。

ドル不足の緊張が解消されると、外国人にとって長期の米国債など米国資産を購入しやすくなり、新型コロナ対策費用が必要な米政権の資金調達を助けると予想する声も出ている。

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