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学校再開で親はどうすべきか 横湯園子インタビューを読む

 「しんぶん赤旗」日曜版(2020年6月28日号)に、臨床心理士の横湯園子・中央大学元教授のインタビューが載っていた(「学校再開で子どもは 保護者はどうする」)。

 コロナでの長い休みを経て不安定な娘(中1)の現状とぼくら親の対応をまさに言い当てているかのようで、染み入るような文章であった。

 このインタビューに付随して書いてある「子どものSOSサイン」はどれも娘に思い当たることばかりだった(不眠以外)。

  • 「情緒不安」(すぐに泣く、イライラ、頻繁に甘える)
  • 「宿題が手に付かない」
  • 「食欲不振」
  • 「不眠」

 インタビューを紹介しつつ、雑感を記していく。

 子どもたちは長期休校の間、先が見通せず不安だったと思います。心も体も休めていたわけではありません。

 ぼくは、臨時休校中の娘は、ネットの前で「楽しんで休んでいる」だけのように思えた。しかし、横湯は「学校を休んでいたから充電期間であった」という把握ではなく、ストレスなり不安なりに苛まれていた……とまで言えなくても、不安の中にいた時間であったとみるのである。

 学校は学習の遅れを取り戻すのではなく、新型コロナウイルスについてや、毎日どんな思いで過ごしていたのかなど話し合い、まずは子どもの不安を軽減してほしいです。

 学校では「学習の遅れを取り戻す」狂騒のようなことが起きている。

 福岡市では1日最大7時限にして、「基礎学力につながる」という5教科(国・数・英・理・社)を最優先にして来年1月までに終わらせようとしている。始まりが6月になった上に、終わりを1月まで。しかも授業は全て10分短縮。いかに猛スピードになるかがわかる。

 子どもたちもマスクをしなければいけないし、給食や休み時間もおしゃべりができなくなりました。感染を防ぐためのルールがストレスになっています。友達と思いを話したいとか、意見を交換しあうのは思春期の特徴です。親密な友達を鏡にして自分を確かめているのです。しかし、いまはそのおしゃべりが保障できていません。

 これは誰が悪い、というわけではないだろう。感染防止のためには仕方がないのだ。しかし、客観的な現実問題として、大事な機能を果たす「むだなおしゃべり」が生活からデリートされている。

 初めての経験の中、おとなも感染への不安を抱いています。子どもが感染を心配するのは正常な行動です。

 子どもが感染の不安や学校の様子を話してきたら、しっかり聞いてあげてください。ウイルスの知識は子どももおとなも同じレベルです。「心配だね。どうしたらいいだろう」と一緒に考えることで、子どもは自分をわかってくれたと安心と喜びを感じ、保護者の提案にイエスやノーが言いやすくなります。

 受験生は入試も学校見学も不安です。「もう少ししたら、校庭の外から高校をのぞいてみようか」など、少し先の見える話を子どもにしてください。

 「少し先の見える話」。将来を見通せることを少しでもしておこうということだろうか。ここは受験生ではないからよくわからないことはあるけど、そう言えば、娘は心配してもしょうがない「あさって」のことを心配して悩んでいる。

 「保護者の提案にイエスやノーが言いやすくなります」とはどういうことか。娘がぼくら夫婦の提案に「ノー」って言う時、反発しているだけのように思える。だけど、もし「自分をわかってくれた」と思うなら、もっと落ち着いて提案に答えるのだろうかなと思った。

 思春期の子どもは親やおとなと付かず離れずの関係にいながらも、本当に困れば話してきます。「必要なときは声をかけてね」と伝えることです。私の娘は何かあると私に「散歩してあげようか」と言ってきました。散歩中、何も話してこなければ、それで済む悩みなのだと思いました。悩みを話しだしたときは真剣に相談にのりました。

 ただ歩くだけで気がまぎれるということだ。しかも子どもから声をかけている。「散歩してあげようか」ってwww

 子どもに「学校を休みたい」と言われたら、保護者は返事に悩むでしょう。子どもにとって、親がわかってくれると思って休むのと、罪悪感を持って休むのとでは、気持ちが全然違います。

 これ……これなあ。なんか、ぼくはどうしても「罪悪感」を植え付けちゃおうと考えるんだよね。この状態(学校に行かない状態)をよしと思ってもらいたくないから。この前休むときは「小学校のときは月1休みだったけど、今はお父さんとお母さんが週1休みを認めてくれているので、既得権みたいに感じる」と言ったので、えっ、それはどうなんだと思い、こっちが焦って、学校に行くようにうるさく言ってしまった。

 子どもに共感しながら「どうしようか」と声をかけ、返事を待ちます。どんな結論でも尊重したいです。不安で言いすぎそうなときは、その場を離れて落ち着かせてください。私の場合、散歩や買い物をしたので、アクセサリーがいっぱいになってしまいました。

 「今日は行かない」と娘が言うと、どうしても落胆してしまう。尊重するなんて顔はできない。「不安で言いすぎそうなときは、その場を離れて落ち着かせてください」。そうか、そうするのか。つれあいとの関係でケンカになりそうな時は「その場を離れる」という処方はよくやるけども、娘の(学校に今日は行かない的な)提案を受理した時もそうすべきなのかもしれない。

 やる気がなかったり、量が多くて脳がいっぱいいっぱいだと勉強は頭にはいりません。昔、勤めていた国立国府台病院の分校で学んでいた生徒は「先生たちがガリガリ言わないから、勉強が染み通るように入ってくる」と言いました。子どもの力を信じて待つことだと思います。

 競争の中でこそ発奮する、という子どもがいるのもまた事実だし、ぼくも子ども時代はどちらかと言えばそうだった。だけど、そうでない子どももいる、と理解をすべきなのだろう。

 横湯のインタビューは以上だ。

 それに付随して「習っていないのになぜテスト」「先生があせって授業が速い」「疲れる。(分散登校の)10人学級が良かった」という見出しで、3人の子どもの声がイラスト付きで紹介されていたが、これもまた娘のことを言い当てているようで読みふけった。

 良い記事であった。

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