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久々の学校再開! でも子どもがなんだか元気がない……そんなとき、どんな声をかけてあげるべき?

初めての学校で、あるいは久しぶりの登校で、喜んでいると思っていたら、帰宅した子どもがなんだか元気がない……というとき。そんなとき、保護者はどう声をかけたらよいでしょうか。子どもの上手な励まし方を、法政大学人文科学研究科の渡辺弥生先生に伺いました。



子どもに理想的な姿を期待しないであげて

子どもが学校から帰ってきて、「友達とうまくおしゃべりできなかった」「勉強、よくわからなかった」と言ったら、保護者としては心配で、ついつい「大丈夫なの?」と言ってしまいそうですね。心配ではなく、親のがっかりの気持ちも含まった言い方になりがちです。

たとえば子どもが、「もうお友達ができたんだよ」とか、「勉強、すっごくおもしろい!」など、そういうことを言ってくれたら保護者はうれしいものです。でも、そううまくいかないのが現実です。子どもを慰めているようで、実は、子どもにたくさんの期待をし過ぎているかもしれない、と一度思ってみてほしいですね。

まずは、子どもが今日、何を経験してきたのかを聴いてあげましょう。子どもと同じ目線になって、「今日はそんな日だったんだ」とか、「そういうこと、あるよね」と、気持ちに寄り添うことが大事です。ありのままの子どもの様子をすべて愛おしいと思って、というのはなかなか難しいかもしれませんが、子どもが伝えたいと思っていることを、まずは理解してあげましょう。

子どもが「勉強わからなかった……」と言ったときは、「わからないと、どうしようって思うよね」と気持ちに寄り添ってあげましょう。理解のある親を持った嬉しさで、明日はがんばろうとエネルギーが湧くものです。何を吐露しても受容してくれる人がいることが、安心感に繋がり、傷ついた自尊心を修復してくれるものです。「じゃあ明日はがんばってみよう」と思うものなのです。ところが、「えっ!? やだ、わからなかったの?」というような反応をされたら、「明日から、どうしたらいいの!?」という気持ちになってしまうでしょう。

元気がないときの励まし方の基本は、年齢関係なく共通

ここはひとつ、想像力を働かせて、自分のことに置き換えてみましょう。子どもが久しぶりに学校に行くのは、大人が久しぶりに会社に出勤するのと同じかもしれませんね。出社したけれど、ぜんぜん調子が出なかったとか、業務が遅れていてついていけなかった、とします。家に帰ったとき、夫から「そうだよ、そういうもんだよ」と言われれば、ホッとして元気が出るけれど、「それじゃダメなんじゃないの?」なんて言われたら、おちおちゆっくり休んでもいられない、という気持ちになりますよね。

子どもも同じです。まずは、自分の気持ちをわかってもらえることが大事。子どもにはこうあってほしい、と理想を描くよりも、子どもが「今日こんなだった」と話したことを理解すること。「悔しかったね」とか「大変だったね」とか、まずそうした言葉をかけて、そのうえで解決策があるなら、「こうしたらいいんじゃない?」と提案してみる。しょんぼりしている人がエネルギーを得て、それから「こうしてみよう」と思えるような対応をする、これは、年齢に関係なく、励ますときのデフォルトの順番と思ってほしいです。

幼児期なら、約束をする・守るということが大切

幼稚園や保育園に通っている子どもの場合は、在宅勤務だったママとずっと一緒にいられたのに園が再開して、「行きたくない」と言うこともあると思います。
そんなときには、「説明的しつけ」をしてください。



つい、強制的に行かせようと怒ってみせたり、「ぐずぐずする子は嫌いよ」となどと、愛情の駆け引きみたいなことをしてしまいそうですが、それは逆効果。子どもはお母さんに嫌われたくないので、一瞬従うかもしれませんが、かえって「行きたくない」が長引いたりすることにもなります。子どもなりに腑に落ちるように、幼児期から納得できるような説明が大切です。

たとえば、「明日はお昼にママが迎えに行くから、お昼まで保育園にいてみようか」と約束をします。大事なのはその約束を守ること。約束の時間に迎えに行って、「今日はここまでがまんできてえらいね」と言ってあげましょう。そうして徐々に時間を長くして、再び慣らしていくということも大事ですが、それと同時に、信頼関係を築いていくことが必要なのです。見通しを上げること、約束を守ること、生活を安定して安心できるものにするために大事なこと、という学びにもなります。

小学生以上でも、未就学の子どもでも、気持ちに寄り添って、親子の関係性を築きながら、新しい環境に慣れていきましょう。

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