記事

オール巨人が生で見たサンド、ミルクボーイのM-1伝説

大御所は若手芸人をどう見ている?(時事通信フォト)

サンドウィッチマンはM-1で夢を掴んだ(時事通信フォト)

 2000年代以降、数々の売れっ子芸人を輩出してきた漫才師No.1を決める大会『M-1グランプリ』。長年にわたり審査員を務めてきたオール巨人(68)が、その功績について語った。

 * * *

 M-1では数々の伝説が生まれました。その中でも僕がいちばん印象的なのは、やっぱり2007年のサンドウィッチマンですね。

 その年、第7回大会で、僕は初めて審査員を務めたんです。そして、敗者復活から上がって来たのがサンドウィッチマンでした。衝撃でした。吉本の芸人でもなかったので、まったく知らなかったんです。こんなコンビがおったのかと。

 声といい、構成力といい、間といい、ほぼ完ぺきでした。僕はそのとき「何で彼らが決勝の舞台に、敗者復活でなしに、残ってへんのかな」とこぼしてしまった。そうしたら、ネットで「M-1はやっぱり吉本びいきなんや」みたいに書かれて。

 巨人師匠がこう言っとったから間違いないみたいに(笑)。そんな意味で言ったわけではないんですけどね。

 埋もれた才能を発掘するのは、M-1創設の目的の1つです。サンドウィッチマンは見事にはまりました。M-1をきっかけに超売れっ子になりましたから。若手がM-1に人生をかけたくなるのもわかります。

 昨年の王者・ミルクボーイも、まさにM-1ドリームでしたね。嬉しかったのは、漫才は言葉だけでもこれだけ笑わせられるんや、と証明してくれたことです。

 今の漫才は動きが大きいでしょう? でも二人はマイクの前からほとんど動かないし、表情も控えめです。僕らの世代の漫才師は、ラジオでやっても笑えるのが漫才だという意識が強いんです。

 ラジオだと表情やリアクションのおもしろさは、伝わらないじゃないですか。だからこそ、言葉の芸を突き詰めていくわけです。

 第1回大会で中川家という、関西のしゃべくり漫才の王道をいく漫才師が優勝して、その間、いろんなタイプの漫才師が誕生し、一周して原点に戻って来たような感覚になりました。

●聞き手/中村計

※週刊ポスト2020年7月3日号

あわせて読みたい

「M-1グランプリ」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    菅原一秀氏から違法行為を強要されていた元秘書が「説明責任果たせ」と顔出し訴え

    田中龍作

    06月19日 22:04

  2. 2

    格安スマホ業界にまで波及した価格破壊

    自由人

    06月19日 08:14

  3. 3

    「米国は病気」と罵りつつ、周庭さんは釈放…G7を敵に回した習近平政権の行き詰まり

    PRESIDENT Online

    06月19日 18:11

  4. 4

    【驚愕】自民党系の横浜市長選候補者がカジノ反対へ

    木曽崇

    06月20日 11:57

  5. 5

    白血病の新たな薬 新たなプレイヤーで不可能が可能に それはしっかりしたエビデンス コロナのイベルメクチン等にはまだそれがない

    中村ゆきつぐ

    06月20日 08:22

  6. 6

    タワマンの高層階ばかりを移り住む「空中族」 高値売り抜けはそろそろ手仕舞いか

    NEWSポストセブン

    06月20日 09:50

  7. 7

    都民ファーストの不振ぶりが目立つ都議選 小池旋風が影を潜めた影響か

    早川忠孝

    06月19日 16:34

  8. 8

    世帯年収400~600万円のリアル「残業ありきの給料で毎日クタクタ」

    キャリコネニュース

    06月19日 18:44

  9. 9

    【世界ALSデー月間特別寄稿④〜トリアージは既に当たり前に行われている⁉️〜】

    恩田聖敬

    06月20日 09:00

  10. 10

    さらに活用が進む、つみたてNISA~2021年は買付金額が1兆円超えか~ - 前山 裕亮

    ニッセイ基礎研究所

    06月19日 08:55

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。