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『ワタミデリバリー』新規参入!! ビジネスは『三方よし』が基本

昨日(22日)、新規事業「ワタミデリバリー」の記者会見を行った。ワタミも、「から揚げの天才」とフライドチキンの「BBQオリーブチキン」という、2つの業態がテークアウト、デリバリーともに絶好調であり、自社デリバリーでより「攻める」体制を作った。

この約2カ月、ワタミもデリバリー大手の「ウーバーイーツ」や「出前館」を利用したが、企業としては手数料が高く、お客さまも商品が割高になる。配達員の収入も高くないと聞く。この課題解決に、大きなビジネスチャンスがある。飲食店側も、配達員もデリバリーが「プラスアルファ」の収入なら問題ない。

しかし、コロナでライフスタイルは大きく変化した。今後も、から揚げや、フライドチキンといった、家で作るのが面倒な揚げ物などは、デリバリーが日常となるだろう。プラスアルファをいかに事業の「ど真ん中」に持ってこられるかだ。

ワタミデリバリーの特徴は、何より価格設定だ。大手ファストフードではデリバリーは、注文1500円以上からとしているが、ワタミは注文ひとつからでも届ける。店と同じ値段で、1500円まで350円、3000円まで200円、3000円以上は無料という、わかりやすい配達料金にした。今後、焼き鳥や中華、ハンバーグなどの複数の自社ブランドでデリバリー参入を予定している。複数ブランドを同じ自転車、バイクで届けることで、収益構造が安定する。

価格の安さ・わかりやすさに加え、誰が届けに来るかという安心感も大事にする。ウーバーイーツのように、ニックネーム登録でなく、しっかりと配達員を雇用し、教育し、誰が届けるか、あいまいにしない。

私は約30年前、お好み焼きのケータリング「KEI太」を手掛けた。時はバブルで、高いお好み焼きが飛ぶように売れたが、その後、景気も悪くなり、高いものは売れなくなった。しかし、デリバリーの収益構造、ノウハウはしっかりと蓄積されている。こうして過去の失敗も人生で活きてくることがある。

外食デリバリーは今後ますますライバルが増えるだろう。しかし、それだけ「切磋琢磨」し、ビジネスモデルに磨きがかかる。

大事なことは「三方よし」だ。「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」。ワタミデリバリーは、三方のよしを意識した。飲食業界は今、「テークアウト・デリバリー・ファミリー」をいかに取り込めるかだ。変化しなければ生き残れない、一方「三方よし」のように変えてはいけないこともある。

【夕刊フジ】「渡邉美樹経営者目線」(毎週火曜日連載)より

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