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熱中症リスク高まる時期の“マスク警察”に専門家が警鐘「迷いなく熱中症対策を優先して」

 新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の期間中、社会を賑わせた「自粛警察」。緊急事態宣言の解除などに伴い、自粛警察に続いていまSNS上で飛び交っている言葉がある。

【映像】自粛警察の次は“マスク警察”

「マスクしていない人を執拗に非難するマスク警察 そんなのいやだ」
「マスク警察が怖くてうかつにマスク無しで外も歩けない」
「今日学校に『自転車に乗っている際、マスクをしていない』って苦情来たらしい」
「マスク警察のせいで熱中症になってしまう」

 気温が上がるこの時期、気を付けなければいけないのが「熱中症」だ。6月8日からの1週間に熱中症で救急搬送された人は1586人。去年の同じ時期と比べて約3倍となっている。

 しかし、「マスク警察」も出現するなど、人目を気にしてマスクを着用する人も多くいるのが現状だ。医師で関西福祉大学の勝田吉彰教授は、マスク着用で熱中症のリスクは明らかに上がると指摘する。では、熱中症対策とマスク、私たちはどちらを優先すればいいのか。

 「実はそんなに迷う必要はなくて、矛盾したら迷いなく熱中症対策を優先しましょうということ。“2m以上離れることができたらマスクを外してもいい”ということは厚労省のHPにも書いてある。熱中症は早く処置しないと即死するおそれがあって、特にリスクの高い水分予備能が少ない高齢者は注意が必要。リスクの高いほうはどちらかと天秤にかけたら、やはり(マスクより)熱中症だろう。環境省の『熱中症予防サイト』で、全国の暑さ指数を色分けで示しているので、指数が高い時は“今日は熱中症対策を優先すべき日”と自分たちで確認して、マスク警察に対抗してほしい」

 2m以上間隔を取ることができていれば、マスクよりも熱中症対策を優先すべきだという勝田教授。では、具体的にどような状況でマスクの着脱を判断すればいいのか。

 「一番つけるべきは3密状態にある時で、中でも人と人との距離が2m取れないかつ屋内にいる時。また屋外であっても、2m以内で会話をしなければならない場合はつける。屋外で距離を取るのが難しいのは遊園地やイベント会場などになると思うが、そういう状況を作らないように運営側が責任を持たないといけない。

 つけなくてもいいのは、人との距離が2m取れる場合で、ついたてがあるなど飛沫が物理的に遮断できる環境にいる時。また、外で歩いたり自転車に乗ったりしている場合などは、後ろに人がいなければ外すという判断をしてもいいだろう」

 熱中症リスクが高まる時期のマスク警察の懸念。BuzzFeed Japan記者の神庭亮介氏は、「マスクをしない=悪とするのは違うと思う」と異議を唱えた。

「このコロナ禍で公衆衛生が新たな道徳規範、道徳権力として立ち上がってきている。マスク警察は、そこに乗じて人をコントロールしたい、従わせたいという歪んだ欲求の表れなのではないか。ただ、熱中症対策や感覚過敏など、マスクをつけられない事情を抱えている人もいるので、マスクをする=善、マスクをしない=悪、と警察のように取り締まるのは違うと思う」

(ABEMA/『ABEMAヒルズ』より)

映像:SNSのコロナ情報「4割がデマ」

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