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9月解散・総選挙なら自民党大惨敗、台風の目は維新の会か

勝負に打って出るか(時事通信フォト)

「9月解散・総選挙」予想獲得議席数

 緊急事態宣言が全面解除された後の6月1日と10日の2回、麻生太郎・副総理兼財務相は官邸で安倍晋三首相と一対一の会談を持った。

【図表】「9月解散・総選挙」予想獲得議席数

 そこで麻生氏は、夏の内閣改造で二階俊博・幹事長と菅義偉・官房長官を更迭し、新体制のもとで9月に一か八かの解散・総選挙を打つ決断を安倍首相に促したと見られている。

 総選挙なら国民は望むところだろう。自粛と休業、届かない各種給付金で生活不安を募らせ、やり場のない不満を抱えてきたことにも、黒川弘務・元高検検事長の賭け麻雀問題や、巨額のコロナ対策費の不透明な発注などこの間の政治のあり方に「1票の力」で審判を下すことができる。

 有権者はどんな判断をするのか。本誌・週刊ポストは選挙分析に定評のある政治ジャーナリスト・野上忠興氏の協力で「9月解散・総選挙」となった場合の小選挙区ごとの情勢をもとに各党の議席予測を行なった。

「まず投票率が上がると予想される。とくにこれまで投票率が低かった20代が今回はコロナに直撃され、学生はアルバイトを失って学費に困り、内定取り消しが相次いでいることで政治参加意識が高まっています。また、多くの年代で休業や失業、派遣の雇い止めなどの不満は政府批判に向かいやすい。自民党の政党支持率が大きく下がっているのはその現われです」(野上氏)

 表の各党議席予想を見ていただきたい。結論から言えば、自民党は56議席減の大惨敗で228議席に減らし、単独過半数を割り込む可能性が高い。公明党も29議席から26議席に減少。自公合わせるとなんとか政権は維持できるものの、憲法改正発議に必要な衆院の3分の2を6年ぶりに失うことになりそうだ。

 一方、総選挙で“台風の目”になりそうなのが日本維新の会だ。吉村洋文・大阪府知事のコロナ対応が国民に高く評価され、近畿ブロックではこれまで以上の大量得票が見込まれるのをはじめ、東海、東京、南関東など各ブロックの都市部を中心に全国で議席を獲得、前回の11議席から3倍増も十分可能だ。

「総選挙は自民党にイエスかノーかの選択になるが、支持率が低い野党がバラバラのままだと自民批判票は棄権に向かう。ポイントは立憲民主党と国民民主党の候補者一本化です。今回は有権者は1票を行使したがっている。そこで立憲と国民が共闘を組んで統一候補を立て、接戦選挙区に共産党が候補者を立てないという住み分けができれば、政党支持率が低くても自民批判票の受け皿となる。自民候補が次々に落選するドミノが起きる」(同前)

※週刊ポスト2020年7月3日号

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