記事

外務省人事を絶賛するジャーナリスト歳川隆雄氏の正体

あまりにも見えすいた記事であったのでどうしても書きたくなった。

 私にしか書けない事を書いてみる。

 私は8月20日のメルマガ第626号「やっと決まった主要国大使人事とその本当の意味」で書いた。

 これは外務官僚による外務官僚のための人事だと。

 政治主導の民主党政権が結局は官僚に屈服した、その象徴のような人事だと書いた。

 自慢をするわけではないがその後の報道はこの私の見立てを見事に証明してくれた。

 すなわち、野田首相が「了承した覚えはない」と不満を漏らしたと報じられ、きのう(9月10日)発売の月刊文芸春秋「霞ヶ関コンフィデンシャル」では藤村修官房長官、斉藤つよし官房副長官が怒ったと書いている。

 つまりこの人事は事前情報をリークした外務官僚とそれに操られる玄葉外相が大手メディアと仕組んだ外務省復権の人事だったのだ。

 もちろん、そんな人事でも、それが適任人事であれば文句はない。

 しかしもはや今の外務官僚には日本の外交を任せきることはできない。

 彼等の一人一人を元同僚、先輩として見てきた私がそう言うのだから間違いない。

 彼らが無能だというつもりはない。

 しかし保身と出生に汲々とする彼らには、もはや正しい外交をデザインするだけの構想力も余裕もないのだ。

 ところが、この外務官僚による外務省人事の独占を手放しで評価する記事を見つけた。

 夕刊フジにジャーナリスト歳川隆雄の「永田町・霞ヶ関インサイド」という連載コラムがある。

 9月11日付の夕刊フジのそのコラムにおいて、歳川氏は今回の一連の外務省幹部人事について、手放しで絶賛している。

 歳川氏は、それぞれの幹部職員の入省年次とその経歴を詳しく書いた上で、今度の人事を、よく練られた周到な人事であり、佐々江新駐米大使と河相新事務次官の新体制で日米関係の修復が期待されると書いている。

 これは外務官僚のつくった作文をそのまま記事にしているのと同じだ。

 まさか歳川氏は私が彼の書いたこの記事を読むとは思わなかったに違いない。

 何しろ私は歳川氏がそこで論評している一人一人を、身をもって知っている。

 35年間彼らと一緒に仕事をしてきた私が言うのである。

 彼らが無能だというつもりはない。

 しかしおよそすべての官僚と同様に凡庸な優秀さでしかない。

 事なかれ主義の仕事を重ねるだけの官僚でしかない。

 とてもじゃないが、彼らでは日米関係はおろか行き詰まった日本外交を立て直すことなどできはしない。

 それにも関わらず歳川氏はこの人事を絶賛している。

 私は歳川氏というジャーナリストの評価を知らない。

 しかし少なくともこの記事を読んで断言できる。

 彼は外務官僚から情報を貰い、その見返りに官僚の都合のいいちょうちん記事を書く。

 日本の悪しきジャーナリストの典型である。

 外務省関係の記事に限っては私の眼をごまかすことはできない。

                                          了

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