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人種差別と収束しないコロナに対する怒りがトランプのアメリカを変え始めている

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 毎年6月19日はアメリカではジューンティーンス(Juneteenth=June Nineteenthがなまってジューンティーンスになった)としてアフリカ系アメリカ人、とりわけアメリカ南部に住む黒人の間で大切な祝日として、バーベキューなどをして祝う習慣がある。

テキサス州では州の正式な祝日に指定されているが、それは1865年の6月19日に、その2年前のリンカーン大統領による奴隷解放宣言の後も奴隷を解放していなかったテキサス州に北軍の部隊が進軍し、25万人といわれる奴隷を解放した日だったからだ。

特にこの日にバーベキューに興じることにも特別な意味があるそうで、奴隷制から解放されるまで黒人は自分たちだけでバーベキューを楽しむ権利がなかったために、テキサスでは解放されて最初にやりたいこととして、バーベキューを挙げる黒人が多かったからだそうだ。(これは私の高校時代に寮でルームメイトだった南部出身の黒人の親友から聞いた話だが、実際に1979年のジューンティーンスに私はノースカロライナ州の彼の実家を訪ねて、バーベキューに混ぜてもらったことがある。)

 一向に収束の兆しを見せない新型コロナウイルス感染症の蔓延と、後を絶たない警察官による黒人に対する暴力的な取り締まり。ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性が白人の警察官によって膝で地面に首を押しつけられたことが原因で死亡した事件を発端に、全米で人種差別に反対する抗議行動がまさに燎原の火のように全米に飛び火し、更にそれが世界的な人種差別反対運動のうねりにまで発展している。

 アメリカでは新型コロナウイルスの感染率や死亡率も他の人種と比べて黒人が群を抜いて高く、人口あたりの罹患率や死亡率は白人の3倍にものぼる。黒人の多くが低所得だったり、テレワークとは無縁のブルーカラーの職業に従事していることの影響も大きいが、その一方で、黒人がコロナ予防のためにマスクやスカーフで顔を覆うと犯罪者ではないかと疑われ、警察からさまざまな嫌がらせや暴行を受ける危険性が大きくなるために、黒人はマスクを着けたがらないことも、高い感染率に寄与しているという。

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