動画で見たい方はイケハヤ大学【YouTube版】をどうぞ!
YouTuber事務所として日本最大手のUUUM。
ここ最近、UUUMがオワコン状態なのを知っていますか?
- 相次ぐ有名YouTuberの離脱
- 株価低迷
UUUMの社長が4月にした意味深ツイート。
こんな世の中の状況を吹っ飛ばすレベルのものをちゃんと仕込んでいる。
いまはここまでしか言えないけど、今月末から5月頭くらいには発表できるかなと。
お楽しみに(本当にガラッと世の中変わると思う)
— 鎌田和樹 かまだかずき (@kamadaman) April 2, 2020
吉本興業との提携発表のことだったのかな?
しかし、投資家もあまり評価しておらず、現状はこちら。

コロナショックで株価は下がり、直近の決算発表を反映しても上がっていません。
じゃあ、ここからどうして起死回生の一手を打つのか?
イケハヤは特にUUUMに投資もしていない部外者ですが、面白いので一緒に考えていきましょう!
UUUMオワコン化の理由。

見ての通り、株価は下がっています。
業績自体はガンガン伸びていますが、投資家は評価をしていません。
何が問題なのか?
投資家目線でみると、厳しく言いますが、ビジネスモデルが構造的な問題を抱えていると感じます。
UUUMはYouTuber事務所です。
要するに、タレントの育成や、タレントに対して企業案件提携を行っています。
では、そのUUUMはどうやってお金を稼いでいるかというと、YouTuberの収益を20%ほど天引きするのです。
広告主がYouTubeに広告を出し、そこからアドセンス収益が入ると一部天引きしたお金をクリエイターに分配。
これがUUUMのビジネスモデルですが、構造的な問題があることに気付きましたか?
YouTuberは事務所いらない論
そもそもYouTuberって事務所いるの?っていう話。
これがUUUMが抱えている根本的な課題です。
芸能事務所はかつてメディアの出演枠が限られており、インターネットもない時代では芸能事務所に入るのが当たり前で、素人がメディアに露出する機会はありませんでした。
タレント→芸能事務所→メディア出演枠という流れでしたが…。
YouTubeは特別なパイプがなくても誰でも投稿できます。
じゃあ、事務所いらないやんw
YouTuber事務所のメリット
もちろんYouTuber事務所にもメリットがあります。
- 所属者同士のコラボ
- 企業案件
- 雑務を担当
ですが、これらが十分なメリットになっていないというのが現実。
YouTube市場がまだ未熟なうちはよかったのですが、今はYouTube市場が大きくなってきました。
市場が成熟すると、企業とYouTuberが直接繋がれるので、あえて事務所を使う理由がなくなってくるんですよね。
そして、現に登録者数100万人を超えたようなYouTuberが続々と離脱をしています。
おもしろいところでいえば、ヴァンゆんというYouTuberは昔ながらの芸能事務所である太田プロに移籍をしました。
これは太田プロが持っているメディア出演枠を狙っているのでしょう。
これを考えると、なぜYouTuber事務所が成り立つのかが不思議なんですよね…。
辛辣に言うと、イケハヤ自身も事務所に所属せずともYouTuberといして活躍できていますし、他のYouTuberに関してもなぜ事務所を使うのかと思っています。
エンタメ系チャンネルの人気低下
さらに逆風が。
もともとUUUMの強みだったエンタメ系チャンネルが相対的に人気が下落しています。
キッズ系に関しても規制が入り広告収益が激減。
だいたい3割~5割減という話を聞きました。
なぜエンタメ系キッズ系チャンネルが相対的に落とされているかというと、YouTube的には教育コンテンツを育てたいと思っているのでは。
実際、イケハヤのようなビジネス系YouTubeチャンネルは露出が増えています。
- マコなり社長
- ホリエモン
YouTubeの中のアルゴリズムでインプレッションがかなり伸びていて、イケハヤ大学も恩恵にあずかり2020年1月あたりからグッと伸びました。
ですが、UUUMはビジネス系・教育系はほぼ手付かず。
UUUMのビジネスモデルが限界に来ている感じ。
個人的には、ビジネス系YouTuberの波を完全にスルーしてしまったあたり、経営センスに課題を感じてしまいますね。
DaiGo/中田敦彦/ホリエモンの成功に、UUUMが絡めなかったのは失点と言わざるをえない。 https://t.co/lfXkHQsqIr— イケハヤ@YouTube登録25万人 (@IHayato) March 7, 2020
ちなみに昔、イケハヤはUUUM審査落ちていますw
きっとビジネス系ジャンルは伸びないと思われたのでしょうw
その他の事業
もちろんUUUMは他の事業もしていますが、まだ跳ねていません。
例えば、野村證券と一緒に作っているマネーの亀というチャンネル。

残念ながら更新が止まってしまいました。
野村証券がお金を出してUUUMと一緒にチャンネルを作っていたのですが、たぶんコスパが悪かったのではと邪推します。
UUUMとしては大きな会社と一緒にチャンネルをしたかったのでしょうが難しかったようです。
他に、UUUM MANGAというマンガチャンネルも持っています。

担当者の方が見ていたら申し訳ないですが、厳しく言いますw
なぜマンガチャンネルという今伸びているジャンルをUUUMがしているのに、微妙なことをしているのか。
これYouTuberならイケハヤが言っていることわかると思います。
すごくもったいないというチャンネル。
UUUM公式で34万人ほど登録者がいるUUUM TVも、直近のチャンネルはあまり見られていません。

UUUMの公式で、月間MVPと推しても再生回数が伸びないというのはあまり意味がないのかなと思ってしまいます。
ゲームアプリ
ゲームアプリを作っているのは知っていますか?
青鬼オンラインと言うのが一番有名かな。
ですが、これらもめちゃくちゃ跳ねているという感じはありません。
いろんな事業を仕込んでいますが、大きく跳ねたものはなし。
いったんまとめ。
- そもそも構造的な限界
- 主力領域への逆風
- 新規事業のヒットなし
先行きが暗く見えてしまっていて、株価も低迷というのがUUUMの現状です。
現時点で見える次の方向性。
もちろんUUUMも次の一手を考えています。
最新の決算資料を読んでみましょう。
個人が経済圏を形成する時代
個人がメディア化し、個人が経済圏を形成する時代になっていくと。
今は広告収入が中心ですが、今後はメディア化した個人がファンに対して直接的にビジネスを展開していく。
- EC
- 音楽
- イベント
- 応援金
- コンテンツ発信
というのがありますね。
広告以外のビジネスを強化していくというメッセージだと受け取れます。
UUUMの強み
UUUMの強みとしてマルチプラットフォーム展開をサポートするという話があります。

UUUMといえばYouTubeの会社ですが、ジャンルやメディアも多角化し、YouTube以外の様々なプラットフォームでクリエイターを応援していくそう。
長期構想実現に向けた当社の戦略
非常にふわっとした図でなんとも説明しずらいですがw
今後はグッズ、音楽、新規事業などをしながら、Instagram、noteなど様々なプラットフォームと連携し、オリジナルコンテンツを出していくと。

これが実際どうなのかというと、まあ株価に反映していないんですよね。

厳しく言うと、投資家はこの戦略を評価していないと考えられます。
イケハヤ自身も投資家ですが、評価しません。
UUUMがするECサイト
MUUUというECサイトを持っていて、UUUMに所属するとMUUUで自分の商品を売ることができるそう。
ですが、このECサイト、自分で作った方がよくないですか?
UUUMが手数料として数%中抜きするでしょうし。
ECサイトはBASEなどで簡単に作れますから、自分で作った方がいいでしょう。
結局、構造は変わっていないということに気付きましょうよと。
YouTuberが様々なプラットフォームに進出するのを応援するというのも、結局YouTuberが育ったらUUUMは使われなくなるので今と変わりません。