記事

読んで面白い「科学技術白書」 2040年の未来予測 感染症の危険性がすぐ分かる・・・

2040年の未来イメージ図=望ましい未来像×科学技術予測 (出所:文部科学省)

 「日々勉強!結果に責任!」「国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条とする参議院議員赤池まさあき(自民党・比例代表全国区)です。

我が国を繋ぎ、護り、発展させるために、科学技術の振興は重要です。

6月16日(火)、「科学技術白書」が閣議決定され、公表されました。政府が出す白書類は、分厚くて読みにくいと思われがちでした。そこで、国民に向けて、分かりやすいものをということで、工夫したものとなっています。科学技術というと難解なものと思われがちですが、20年後の科学技術を予測してイメージ図にしてありますので、興味を持って頂き、ぜひ多くの方々に「科学技術白書」を読んで頂ければと思います。

https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa202001/1421221.html

 なお、今までの科学技術予測では、7割が実際実現していますので、けっして夢物語ではありません。そして、改めて思うことは、科学技術の発展は、国家・社会の発展、そして人類の幸福に繋がるのは間違いないのですが、それを私達が「よりよく生きる」ために活用していくためには、自然科学だけでなく、社会科学や人文科学の力が必要だということです。

 先の国会で、科学技術基本法を改正して、自然科学、社会科学だけでなく、人文科学も科学技術政策の対象に加えました。教養を基礎として、総合的な科学の力が、これから益々求められてると感じています。

●「令和2年度科学技術白書」の概要

 白書の構成は以下です。

第1部 科学技術が広げる未来社会の可能性と選択肢

はじめに 新型コロナウイルス感染症の流⾏について

第1章 科学技術に関する未来予測の取組

第2章 2040年の未来予測 -科学技術が広げる未来社会(Society5.0)

第3章 未来社会に向けた研究開発等の政府の関連する取組

特別寄稿 旭化成株式会社名誉フェロー 吉野彰氏

第2部 科学技術の振興に関して講じた施策、身近な科学技術の成果(コラム)等

 全文はこちらへ

https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa202001/detail/1427221.html

今回の白書の中では、私が以前ブログで紹介した科学技術・学術政策研究所が⾏っている未来予測である「科学技術予測調査」について記載されています。

赤池ブログ「科学技術予測調査 我が国の未来は、生き生きドキドキ皆で長くが重要」

https://ameblo.jp/akaike-masaaki/entry-12542424849.html 

令和元年度に公表された第11回調査では、「望ましい社会の未来像」と「科学技術発展 の中⻑期的展望」を検討し、それらを統合して、①Humanity「変わりゆく生き方」、② Inclusion「誰一人取り残さない」、③Sustainability「持続可能な日本」及び④Curiosity「不滅の好奇心」の4つの価値の下で、来るべき社会像を提示しています。

これを踏まえ、Society 5.0が更に進展した2040年の社会のイメージを、「有形(⾝体や物等)」⇔「無形(精神やデータ等)」と「個人」⇔「社会」を掛け合わせた4つ視点から整理し、具体的な科学技術を選び出して、イメージ図として可視化しています。年数は、科学技術的に可能な時期と社会で実際に実現される予想年です。

●A図 ①生き生きと暮らす個人・無形分野

A図は、四分割した左上にあり、①生き生きと暮らす個人・無形分野です。8点の科学技術が選ばれています。

 A1.持ち運びができる超軽量感染症センサー 2029-2031

 A2.個人の心理や感覚等の体験を共有 2030-2033

 A3.障害者や動物との意思伝達装置 2031-2034

 A4.遠隔で認知症等の治療・介護 2026-2030

 A5.あらゆる言動を即時自動翻訳 2027-2029

 A6.遠隔地で人やロボットと共有できる身体 2030-2033

 A7.障害者や高齢者の安心な道案内2025-2028

 A8.10万人の都市でエネルギーの自給自足 2029-2033

 ・詳細はこちらへ

https://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2020/06/15/1427221_004.pdf

●B図 ②現実と仮想が調和した無形・社会分野

B図は、四分割した右上部分であり、②リアルとバーチャルの調和した無形・社会分野です。科学技術が10点選出されています。

B1.人工衛星を活用した即時災害予測 2028-2030

B2.教育のデジタル化 2028-2032

B3.話を要約・理解するAI(人工知能) 2026-2029

B4.心身をサポートする超小型装置 2029-2032

B5.IOT(ネット連携機器)を利用した無人・精密農業 2026-2027

B6.量子情報通信技術による安全性の高い暗号技術 2031-2035

B7.システムなどへの不正侵入防止技術 2028-2029

B8.どこでも自動運転 2027-2034

B9.遠隔地で人やロボットと共有できる身体(A6再掲) 2030-2033

B10.過去の自分や偉人、遠隔地の人、造形者と競う拡張現実スポーツ 2028-2030

・詳細はこちらへ

https://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2020/06/15/1427221_005.pdf

●C図 ③人間をデジタル技術で支援する有形・個人分野

C図は、四分割した右上部分であり、③人間をデジタル技術で支援する有形・個人分野です。科学技術は8点選出されています。

C1.血液分析によるがんや認知症の早期診断 2027-2029

C2.匠の職人技を修得できるAI 2026-2029

C3.橋等の危険が伴う構造物自動組立て 2026-2027

C4.移植可能な臓器の3Dプリント 2031-2034

C5.生体融合義体 2029-2036

C6.体内監視するデバイス(携帯機器) 2028-2031

C7.農業助手ロボット 2024-2029

C8.高度農業ロボット 2026-2029

・詳細はこちらへ

https://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2020/06/15/1427221_006.pdf

●D図 ④自分らしく生き続けられる社会

D図は、四分割の右下半分にあり、④生き続けられる社会であり、有形・社会分野です。科学技術が選出されています。

D1.多品種少量生産3Dプリント 2027-2030

D2.ドローンによる収穫物自動運搬 2026-2029

D3.レアメタル回収・利用 2028-2031

D4.人工食材で食品の3Dプリント 2028-2030

D5.CO2還元による人工光合成 2036-2039

D6.洋上風力発電 2028-2032

D7.自己修復可能材料 2033-2035

D8.安定的な水素貯蔵 2032-2034

D9.太陽光・風力発電の余剰でエコな水素製造 2027-2031

D10.長寿命・低コスト電池 2029-2032

D11.都市部有人ドローン 2029-2033

D12.自然災害予測技術 豪雨・地震・火山 2026-2039

https://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2020/06/15/1427221_007.pdf

 今回の白書は、分かりやすさを追求したものですから、ぜひ多くの方々にお読みいただければと思います。

あわせて読みたい

「テクノロジー」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    山手線 中国・韓国語表示消えた?

    BLOGOS しらべる部

  2. 2

    ウイルス変異も「運がいい」日本

    中村ゆきつぐ

  3. 3

    お嬢様迷惑ツアーに島が自粛要請

    SmartFLASH

  4. 4

    韓国の反日は日本にとって好機

    PRESIDENT Online

  5. 5

    菅氏、朝日新聞の抗議内容を否定

    BLOGOS しらべる部

  6. 6

    山下智久 JKモデルとホテル宿泊?

    文春オンライン

  7. 7

    文大統領の側近が一斉に辞意表明

    ABEMA TIMES

  8. 8

    コロナ死者の多くは平均寿命近く

    名月論

  9. 9

    第2波よりも怖い米国企業の破綻

    長谷川高

  10. 10

    GoTo混乱収めるのはトップの仕事

    わたなべ美樹

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。