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「僕もう疲れた…」安倍晋三はもう限界! "8月総裁選からの総選挙"作戦が急浮上

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安倍を見捨てた「安倍応援団」

「悪夢」とまで呼んだ民主党政権からの奪還を達成してから7年半、安倍晋三総理がいよいよ岐路に立っている。アベノミクスで雇用や経済を回復し、外交や防衛面で存在感を発揮してきたものの、自民党総裁任期の満了が約1年後に迫る中で支持率が急落しているためだ。

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/maroke

新型コロナウイルスの「第1波」を乗り越え、態勢立て直しを図るべき局面に入っているが、この間に政権を支えてきた「応援団」の多くは手のひらを返すように離れ、次期衆議院選挙や「ポスト安倍」を見据えて動き出している。政界の裏切りと非情さを感じながら安倍総理の脳裏に浮かぶのは「退陣」か、それとも「衆議院解散・総選挙」かの2枚のカードだ。これまで拙稿は「伝家の宝刀」である解散カードを行使し、国の新しいカタチを問うよう求めてきたが、はたして安倍総理はいかなるカードを選択するのだろうか。

6月初め、ひそかにセットされた政権幹部たちのスケジュールに自民党衆議院議員の1人は動揺を隠せなかった。「いよいよか」。その日程とは、すきま風が吹いてきた安倍総理と菅義偉官房長官との6月19日の会食を指す。

6月19日、ついに政権が動きだした

政権トップとナンバー2が同じ釜の飯を食うのは当たり前のように見えるが、昨年秋以降にあらわれた2人の亀裂は今年に入って深刻化していたからだ。総理最側近の今井尚哉総理補佐官ら「チーム安倍」と、菅氏側近の和泉洋人総理補佐官ら「チーム菅」の摩擦はコロナ危機下でも目立ち、「両チームは情報共有をしないどころか、陰で互いを批判する険悪な雰囲気」(官邸関係者)になっていたとされる。

この会食が注目される理由は、2012年末の第2次安倍政権発足から一貫して安倍総理を支えてきた麻生太郎副総理兼財務相、甘利明党税調会長(前選対委員長)といった盟友が同席する点にある。この2人と菅官房長官は、消費税増税の判断や地方選への対応などで意見を異にしてきた経緯があり、「ポスト安倍」をめぐる対立も表面化している。安倍総理や麻生副総理らは岸田文雄政調会長への「禅譲」を練るのに対し、菅官房長官は岸田氏を評価せず、他の候補を模索する姿勢を崩していない。

「もう疲れたよ…」と漏らす安倍晋三

関係がこじれた4人が顔を合わせざるを得ないのは、それだけ安倍総理が危機感を持っていることの証左だろう。そのポイントは3つある。1つ目は、6月17日に閉会する通常国会の直後に、自民党の河井克行前法相と案里参議院議員夫妻への立件が予想されていることだ。夫の克行氏は菅官房長官に近く、昨年9月の内閣改造時に菅官房長官が法相にねじ込んだとされる「チーム菅」の筆頭格といえる。昨年夏の参議院選挙で地元政界に現金を配った疑惑をめぐり、検察当局は詰めの捜査を急いでおり、6月19日にも立件に向けた動きが本格化すると報じられている。

新聞記者らとの「賭けマージャン」発覚で辞任した東京高検の黒川弘務前検事長をめぐる問題や、コロナ対応で支持率が急落する中で河井夫妻の疑惑が直撃すれば、安倍政権を揺るがす大ダメージになるのは必至で、この局面は政権の最重要人物で腹を合わせるタイミングとの判断に傾いたようだ。安倍総理は最近、周囲に「もう疲れたよ……」と漏らすシーンもあり、自身の退任時期や「ポスト安倍」を含めた意向が示されるタイミングが近づいているとの見方が出ている。

コロナで人気が上昇した日本維新の会に戦々恐々

もう1つのポイントは、コロナ対応で人気が上昇した大阪府の吉村洋文知事が副代表を務める日本維新の会との関係にある。維新の政党支持率は世論調査によっては野党第1党の立憲民主党を抜き、マスコミで吉村氏を礼賛する報道が目立っている。最近では、保守系言論人らが主導する大村秀章愛知県知事のリコール(解職請求)運動に吉村氏が“電撃参戦”し、ツイッター上で大村氏との「バトル」を展開。7月5日投開票の東京都知事選でも、自民党幹部が支援する現職の小池百合子都知事に維新が対抗馬を擁立し、「吉村人気の勢いをかりて、維新が愛知県と東京都を乗っ取りにきている」(全国紙政治部記者)とまでいわれるようになっている。

これまで自民党と維新は、同じ保守政党として立憲民主党や共産党と対峙し、左派勢力との戦いで連動してきたが、政党支持率が高まるにつれて維新が本格的な「全国展開」を目指す中、両党は各種選挙でガチンコ対決を余儀なくされる。菅官房長官は維新創業者の橋下徹元大阪府知事や松井一郎大阪市長との良好な関係を崩していないが、内閣支持率や自民党の政党支持率が低下する今、これまでと同様の対応をしていけば維新を利することにつながり、自民党内にはその反動から「菅包囲網」が出来上がる可能性も指摘される。

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