記事

データで見るCOVID-19の世界各地域への被害 ~「世界の中心は欧米だ」主義者に見てほしい~

1/2

 今回の新型コロナをめぐる議論を見ていて痛感したことの一つが、日本にはびこる欧米偏重主義だ。科学者の間で「世界の中心は欧米」の考え方がはびこっているだけではない。一般人の間でも「新興国で感染拡大」のように、経済規模の進展度に応じて感染が順々に広がるのが世の中の必然であるかのような思い込みが根強い。

 「今の東京は2週間前のニューヨーク」論は記憶に新しいが、「アフリカはやがて感染拡大する、3カ月してヨーロッパのようになっていないとしてもそれはアフリカが後進的だからで、いつか必ずアフリカはヨーロッパのように感染拡大する」という根拠のない思い込みに辟易とする場合が多い。ひどい場合には「アフリカのデータは信用できないだろう」という偏見で一刀両断である。

 確かにアフリカに限らず、紛争中の国などでデータの収集に限界があるのは確かだろう。しかしそういう国にこそWHO等の国際機関が入って、少なくとも国家行政への指導を入れている。大陸全域のデータは、アフリカ連合(AU)のアフリカ疾病予防管理センター(Africa CDC)が監督している。「世界にアフリカは存在していないに等しい」という偏見を振りかざして、「日本の死者数が欧米より少ない理由は・・・」などの医学理論などを正当化しようとする姿勢は、医学界では当然なのかもしれないが、国際政治学者の私は大きな疑問を感じざるを得ない。

 5月27日の記事で世界各地域の比較を示してみたが、http://agora-web.jp/archives/2046302.html 3週間たったところで、あらためて示してみたい。各地域の人口比率を把握されていない方も多いと思うので、比較を目的にして、100万人当たりの感染者数、100万人あたりの死者数、そして死者数の感染者に対する割合=致死率を示してみた。感染者の数については検査能力によって左右されるのは事実だろう。その意味では、判明した陽性者の中から死者がどれくらい出たかを示す致死率は、最も重要なデータになると思う。(出典:worldometer https://www.worldometers.info/coronavirus/#countries )(各国の地域分類は国連公式地域分類に依拠)

あわせて読みたい

「新型コロナウイルス」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    蔡総統が日本人に感謝「強い絆」

    BLOGOS しらべる部

  2. 2

    ウイルス変異も「運がいい」日本

    中村ゆきつぐ

  3. 3

    安住淳氏の分を超えた発言に呆れ

    鈴木宗男

  4. 4

    アイリス新卒採用を640名に拡大

    Ledge.ai

  5. 5

    北欧の集団免疫策 本当に失敗か

    幻冬舎plus

  6. 6

    鎌倉時代に略語? 「を」で返事か

    BLOGOS しらべる部

  7. 7

    小倉優香の降板騒動 理由は彼氏?

    渡邉裕二

  8. 8

    未だ第1波の教訓も生かせぬ日本

    門田隆将

  9. 9

    中国が日本のFOIPを強く警戒か

    SYNODOS

  10. 10

    田嶋陽子氏 結婚制度は崩壊する

    みんなの介護

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。