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「藤田社長とはお会いしたこともないのに…」悪質なデマや誹謗中傷に悩まされた倉持由香、それでも「実名化には反対」

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■難しい誹謗中傷と批判の線引き



 それでも懸念されるのが、誹謗中傷と批判の線引きの問題だ。規制強化の動きに対し、ネット上には「どこからが違法か誰がどう決めるのか?」「公人や大企業による開示請求の乱用が怖い」「表現の自由が脅かされる」「人の死で批判抑え込む政権」「国民から政治のことを語る自由まで奪うの?」といった声が上がっている。

 「先日、“私を攻撃するみなさんへ。法的対処を今後はしますのでよろしく”というツイートをしたところ、粘着されているユーザーからの投稿がピタっと止んだ」と話すジャーナリストの佐々木俊尚氏は「ガイドラインは結構難しいと思う。例えばアメリカの抗議行動について“さすがに暴動や略奪までいくのは行き過ぎだろう”と言う投稿に対して、“黒人の気持ちを分かっていないお前はクズだ。死ね”などと書けば、それも誹謗中傷になるが、木村花さんを中傷していた人たちに対して“お前らクズだ。死ね”と言えば、それも誹謗中傷になる。またひとつひとつは直接的な表現ではなくても、強い言葉を使った投稿が100件くらいくると、ものすごくメンタルをやられる。つまり、誹謗中傷のガイドラインには当たらなくても、ひどい目に遭っているという状況が生まれるということだ。かといって、スラップ訴訟のようにして真っ当な批判に対しても開示請求をする人が出てくるのではないかと心配がある」と懸念を示した。

 国光氏は「提言で盛り込んだのは、そこをなるべく裁判所が法に基づいて客観的に判断をするということだ。それによって時間的、経済的コストを下げて対応するということを盛り込んでいる」と答えた。

■「匿名が悪いわけではなくて、誹謗中傷をしてしまうのがいけない」



 SNSの事業者各社も対策に乗り出している。先月26日、TwitterやFacebook、LINEなどのネット事業者らが共同で設立した業界団体が、木村花さんの死を受けて「名誉棄損や侮辱などの投稿を禁止に。禁止行為を把握した場合、全部または一部のサービス利用の停止措置を徹底する」との緊急声明を発表した。さらに、それぞれの事業者も独自に対策を講じている。例えば、Twitterは削除要請後、読み取り専用モードにし、違反を続けた場合アカウントを永久凍結する。Facebookは警告、違反を続けた場合は投稿機能の制限やアカウントの停止を行う。

倉持は「何もないよりはSNS事業者にやっていただいた方が抑止力にもなる。ただ、匿名のアカウントをなくして実名化にしようという意見には反対。匿名だからこそ相談ができて、助かっている方も多い。匿名が悪いわけではなくて、誹謗中傷をしてしまうのがいけない」と話す。

 国光氏も「おっしゃる通り、匿名は大事な権利だと思う。ただ、行き過ぎた部分があれば、それは法的にもしっかり対処していく。それが結果的に抑止力に繋がっていくということがとても大事だと思う。そして、議論にあった政治などへの意見や批判などについて、今回もそれを危惧する声もたくさんいただいた。今回の提言にははっきり書いている。“あくまで個人への誹謗中傷。政治への意見や批判はどうぞ”と。たくさん物申したい方もいらっしゃると思うので、そこはしっかり切り分けている」と話していた。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)

▶映像:倉持由香がSNS被害を告白 "批判と誹謗中傷"の境界線とは?

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