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「デキサメタゾン」は重症コロナ患者のみ利用を、WHO呼び掛け


[17日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は17日、初期段階の治験で新型コロナウイルス感染症の重症患者に対し効果が見られたステロイド系抗炎症薬の「デキサメタゾン」について、重症患者への利用に限るよう呼び掛けた。

英国の研究チームは16日、人工呼吸器や酸素吸入が必要な重症患者にデキサメタゾンを投与したところ、死亡率が約30%低下したと発表した。重症でない患者では効果は確認されなかったという。

デキサメタゾンは1960年代から使用されている安価な抗炎症薬。研究チームは、まだ研究は初期段階だが、デキサメタゾンが早期に重症患者に対する標準的治療になることを示唆するとしている。

WHOで緊急事態対応を担当するマイク・ライアン氏は会見で「同剤は、効果が明確に得られる重症、重篤患者の利用のために残しておくことが極めて重要だ」と述べた。

テドロス事務局長は16日夜に発表した声明で「酸素吸入や人工呼吸器を必要とする新型コロナ感染症患者の死亡率を下げることが示された最初の治療法だ」と称賛。研究チームから報告を受けており、数日内に完全なデータ分析が得られるとの見通しを示した。WHOは今後、複数の研究を統合した上で俯瞰(ふかん)的に分析するメタアナリシスの手続きを進めるとしている。

一方、韓国疾病予防管理局(KCDC)の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)局長は、同薬をCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)患者に使用することに注意を呼び掛けた。

同局長は「韓国の病院では異なる炎症の患者の治療に(同薬が)既に長らく使用されている」と説明。「しかし、一部の専門家は同薬が患者の炎症反応を減らすだけでなく、免疫システムも損ない、副作用をもたらす可能性があると警告している。KCDCはCOVID-19患者にそれを使用することについて議論している」と述べた。

米国の医療従事者も、デキサメタゾンについて、期待を抱きながらも懐疑的な見方を表明。新型コロナの有力な研究結果が最近撤回されたことに言及し、データを見て確認したいとした。

こうした中、WHOは抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」について、各国で行っていた大規模治験を効果が見られないとして中止すると発表した。

*内容を追加しました。

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