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「差別黙認は差別主義者!」ネットで多発する屁理屈の回避法

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拡大解釈で言い掛かりをつける「わら人形論法」

 屁理屈とは姑息なテクニックではあるが、知らなければ「なんか釈然としないけど、言い返せない……」と傷ついたり、マウントを取られたりする。だが、そのからくりさえ知っておけば、「あ、これは屁理屈だな。聞く価値ないな」とスルーできる。例えば、以下のような主張もそうだ。

“プロ野球のドラフトは個人の希望に関係なく球団が指名する。要は奴隷売買と一緒で、人権侵害である”

「ドラフトをミスコンに変えたバージョンもありますが、言うまでもなくドラフトと奴隷売買は一緒ではありません。そもそもプロ志望届は本人の意志で提出している。しかし、『球団側に指名権がある』という一点のみで『人身売買と同じだ!』と攻撃する。このように共通点がひとつあるからといって、それをまったく同じものだと主張するテクニックを『媒概念不周延の虚偽』と呼びます」

「アベはヒトラーと一緒だ!」とか「コロナウイルスをばらまく感染者はテロリストだ!」などの主張も同様に、媒概念不周延の虚偽を使った不正確で扇動的な主張だ。

「こうしたテクニックを知らないと、『そうかも……』と流されてしまうリスクがあります。まず、攻撃的な言葉に触れた場合、鵜呑みにするのではなく、『待てよ』と立ち止まってみることが大切。そして、冷静に考えると“単なる屁理屈=気にする価値のないつまらない主張”であることがほとんどだと気付くでしょう。そうやって言葉の暴力をスルーできるようになれば、声が大きいだけの攻撃的な人々の言葉がどうでもよくなり、もっと生きやすくなるはずですよ」

【Profile】

桑畑幸博氏●社会人ビジネススクールである「慶應丸の内シティキャンパス」シニアコンサルタント。2001年の立ち上げから参画し、これまで資生堂、カゴメ、ブリヂストンなど100社以上の一流企業、および多数の自治体で研修を手掛ける。新著に『屁理屈に負けない!――悪意ある言葉から身を守る方法』。

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