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公金だから表現の自由の問題じゃないという珍論 大村秀章知事へのリコール運動の不当性

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 先日、「大村秀章愛知県知事へのリコールはネトウヨ活動の典型 「正義」の暴走は左右を問わず日本社会をダメにする」という意見を述べたところ、右翼(ネトウヨ)から頓珍漢(的外れ)な批判がありました。
 本当に取るに足らんという感じのものばかりなのですが、一応、コメントしておきましょう。

①天皇の肖像を燃やすことに表現の自由はない

 これはあまりにお粗末です。これって神権天皇制の発想です。今や大日本帝国憲法下ではありません。
 むしろ、こうした行為こそ許容しているのが憲法の表現の自由の価値です。
 天皇制に対する批判を許さないというのは、現在の日本国憲法が神権天皇制を否定する上で成り立っていることを考えれば、当然の帰結です。

②左翼はいつもダブルスタンダードだ

 この批判は誰に向けられたものですか。少なくとも私には心当たりはありません。
 中には「正義」に名を借りて暴走しているグループ(顕著なのが、反ヘイトを標榜する集団です)がありますが、あのような暴走集団が左翼のイメージで語られてしまうことがあり、本当に迷惑です。
(もっとも反ヘイト集団は、ダブルスタンダードではありません。自分たちだけが絶対の正義という基準だからです)

③リコールは住民の権利だ

 誰も住民自治の一方法であることは否定していません。全くずれた批判です。どうしてこうも理屈で考えられないんだろうかと哀れにさえ思えます。
 こうした権利であろうとも、その行使の仕方が批判の対象になるのは当たり前のことなんです。リコールを批判されたくないが故のすり替えなのです。こうした表現の自由の基本原理をわかっていない人たちが以外と少なくありません。憂うべき状況です。

④公金を使っていることが問題だ

 公金を使って何が問題なのでしょう。
 内容に対する批判は、どんどんとすればいいのですが(私も天皇の肖像を焼くという表現は全く共感はしません。安倍総理の演説のときにヤジを飛ばす行為も同じです。こうした行為って多くの共感を得ることは決してできません。)、だからといって、主催すること自体でダメということになりません。それも表現の自由の範ちゅうです。
 例えば、公共の施設を借りることもそうです。
 NHKがドキュメンタリー番組を受信料で制作することもそうです(だから右翼はNHKを目の敵にしているんですよね、逆もそうで、自分の意見に合わないという発想だけの教条主義的な左翼もNHKを否定したがります)。


2020年5月30日撮影

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