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夏のコロナ対策 各駅停車に乗ったほうがリスク回避しやすい

乗り物の中の空調にも要警戒

 新型コロナウイルスの流行後、初めての夏がやってくる。だが、商業施設やオフィス、バス、電車など、夏場の外出先でもあらゆるところに危険は潜んでいる。特に、公共交通機関を利用する際は気をつけたい。

 アメリカ疾病対策センター(CDC)による〈中国・広州市のレストランにおける、新型コロナ発生とエアコンの関係〉と題された調査では、エアコンによるコロナ感染のリスクが指摘されている。同調査は1月24日に中国・広州市で発生した(クラスター)の感染経路を解析したもので、前日に武漢を訪れ、この日広州に戻った女性が食事中に発した飛沫がエアコンの気流に乗って2つのテーブルに届き、二次感染を招いたと結論づけている。

 同様に、長距離バス内のエアコン・空調でも、ウイルスが風に乗って飛ぶ危険性がある。中国では、長距離バスに4時間乗車した感染者から、約4.5m離れた6列前の座席に座っていた乗客に二次感染させた事例があった。

 電車内のエアコンにも同様のリスクが指摘されるが、感染症が専門の関西福祉大学の勝田吉彰教授(渡航医学)は「各駅停車」に乗ったほうがリスクを回避しやすいと指摘する。

「快速や急行より空いていて密になることが少なく、さらにドアが頻繁に開き、空気が入れ替わるためです。電車内での会話もできるだけ避けたほうが望ましい」

 夏場のコロナ対策で注意すべきはエアコンだけではない。きくち総合診療クリニック理事長の菊池大和医師(救急医学)が指摘する。

「高温多湿の中、マスクで口をふさぐと体内の熱が外に逃げず熱中症になりやすい。また巣ごもり中に空調のない場所でずっとマスクをしていても熱中症のリスクがあります。外出先でも人がいなければマスクを外して、少し混んだ場や室内ではマスクをこまめに外してください。

 熱中症と思われる頭痛やめまい、筋肉痛や吐き気といった症状は、新型コロナの初期症状と似た症状が出る可能性があります。『軽い夏バテだ』と甘くみず、保健所や医療機関に相談することが重要です」

 間違った対策は致命傷につながりかねない。正しい知識と実践が重要だ。

※週刊ポスト2020年6月12・19日号

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