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  • 2020年06月05日 13:53 (配信日時 06月05日 06:00)

石破茂の「閣僚名簿」安倍以外の挙国一致内閣を目指す

 内閣支持率が急降下する安倍政権。党内で干され続けてきた石破茂氏への “待望論” が、徐々に膨らみ始めている。

「黒川(弘務)前東京高検検事長の定年延長問題などで、政権批判を続けてきた石破氏を推す声が、自民党内に広がり始めてきた」(政治ジャーナリスト)

 そこで本誌は、石破氏をよく知る政治ジャーナリストやベテラン政治部記者、石破派所属議員などを取材。情報を総合すると、石破氏は、「安倍色の強い議員以外の挙国一致内閣」という「閣僚名簿」を胸に秘めているようなのだ。

「二階氏・菅氏が、“選挙の顔” として石破氏を担ぐ。石破氏も、両氏を政権の中核として処遇し、官邸・党にグリップを利かせる。そして、次世代を担う人材を閣内で競わせる。

 小泉純一郎元首相のように、派閥の論理を超えた “適材適所” の内閣を作るだろう」(ベテラン政治部記者)

 野田聖子氏、河野太郎氏、小泉進次郎氏らに重責を担わせつつ、石破派の議員を多数起用するという。

「じつは石破派には、東大卒で官僚出身の、イキのいい政策通が多い。彼らが大臣を経験することで、官庁と対等に渡り合えるようになる」(前出・政治ジャーナリスト)

 官房長官に田村憲久氏を、新型コロナウイルス担当兼防災担当相に赤澤亮正氏、経産相に齋藤健氏など、長年石破氏に仕えた議員たちが、政権の骨格を支える。一見すると隙がない「石破内閣」だが……。

「3月下旬、ベテラン議員をともなった二階氏と石破氏が会食しました。しかし、その直後に二階氏は、『なぜ、2人きりで飯を食おうと、石破は言ってこないんだ。派の議員も誘ってこない』とボヤいていました。

他派閥との交流が乏しいと、足元の党内からぐらつきかねません」(政治部デスク)

 長期政権を狙うなら、前任者同様、“お友達” とのつき合いも忘れずに!? 次のページでは、「閣僚名簿」をご紹介しよう。

岸田文雄氏

【“石破茂内閣” 閣僚名簿】

●内閣総理大臣/石破茂(63・石破派)

《“ポスト石破” 候補》

●副総理/岸田文雄(62・岸田派)

「石破氏と同じ1957年生まれで、石原伸晃氏・中谷元氏を交えて、4人で年に数回、夜に会合を開く間柄。“ハト派” 岸田氏を政権に取り込み、リベラル色を出す狙いがある。

 岸田氏も、『ポスト石破』を考えるはず。現在の麻生副総理と同じく、財務相との兼任を求める可能性もある」(政治部デスク)

●外務相/野田聖子(59・無派閥)

「コロナ対策では、各国の女性リーダーが強みを発揮した。石破内閣でも、日本の顔として適任では」(ベテラン政治部記者)

●総務相/河野太郎(57・麻生派)

「石破氏なら、河野氏に総務相として地方自治など統治機構改革も担わせ、“ポスト石破” として競わせるだろう」(同上)

●厚労相/小泉進次郎(39・無派閥)

「環境相としての失敗を挽回する機会を与えるだろう。ただ、ここで失敗すれば、進次郎氏も後がない」(政治ジャーナリスト)

●農水相/小渕優子(46・竹下派)

「石破さんは、小渕恵三元総理の側近でした。小渕さんを、『優子ちゃん』と下の名前で呼び、昔から親しいんですよ」(石破派議員)

《“石破派” の水月会》

●法務相/山下貴司(54・石破派)

 東大卒で、東京地検特捜部検事も務めた。

「舵取りが難しい法務省も、内情を熟知した山下氏なら適材」(ベテラン政治部記者)

●内閣官房長官/田村憲久(55・石破派)

 厚労相を務めた田村氏は、「他派閥の議員との交流も多く、調整能力が高い。間違いなく女房役に据えられる」(自民党関係者)

●経産相/齋藤健(60・石破派)

 東大卒の元通産官僚。当選4回ながら、農水相を経験。

「石破氏が信頼するひとり。将来の総理候補だ」(ベテラン政治部記者)

●国家公安・防災・新型コロナウイルス担当相/赤澤亮正(59・石破派)

 東大卒の元国交官僚。

「コロナ対策を担わせ、構想中の『防災省』創設を準備。石破政権の目玉になるだろう」(同上)

●IT担当相/平将明(53・石破派)

「自民党屈指のIT政策通で、国会議員初となった “石破茂LINEスタンプ” も、平氏の発案だった」(自民党関係者)

《自民党三役》

●政調会長/鴨下一郎(71・石破派)

「小池(百合子都知事)さんとは、日本新党時代から昵懇」(石破派議員)という同氏。“小池人気” も取り込めるベテランを配置。

●総務会長/茂木敏充(64・竹下派)

「首相への野心を抱いており、無役にすると対処が難しい。三役に据えて、動きを抑えるのではないか」(政治ジャーナリスト)

●幹事長/二階俊博(81・二階派)

「政敵を切り崩す手練手管にかけては、この人の右に出る人はいない。勝つほうに乗るのが二階氏のやり方。安倍支持から、石破氏に鞍替えする可能性も高い。

 本人は幹事長続投を望んでいて、石破氏も要求を呑まざるを得ないでしょう」(政治部デスク)

“寝業師” の剛腕を味方につけられるか。

《その他》

●環境相/小野寺五典(60・岸田派)

「防衛相を2度務め、防衛省内さんや石破さんからの評価も高い。岸田さんへの忠誠心が強すぎることが、心配だが……」(石破派議員)

●国交相/高木陽介(60・公明党)

 公明党枠となることが多い国交相。

「国対委員長として汗をかく一方、メディアでの発信力に定評がある」(政治部記者)

●防衛相/中谷元(62・無派閥※旧谷垣派)

 石破氏とは同じ年生まれの同氏。

「陸上自衛隊出身の国防通だが “ハト派” で、石破氏との交流も深い」(政治ジャーナリスト)

●復興相/岡田直樹(57・細田派・参院)

 現官房副長官で、妻は森喜朗元首相の姪。

「最大派閥の細田派枠かつ参院枠としての起用が見込まれる」(ベテラン政治部記者)

●文科相/丸川珠代(49・細田派・参院)

「野田氏、小渕氏と合わせて女性を3人登用し、石破首相も “女性活躍” を進めるはず」(ベテラン政治部記者)

●経済財政担当相/小泉龍司(67・二階派)

「東大卒の元大蔵官僚だが、選挙に強い。二階派の政策委員長を務める “隠し玉” 的存在」(自民党関係者)

 いぶし銀の出番か。

●財務相/菅義偉(71・無派閥)

「幹事長に推す声もあるが、霞が関を掌握できる菅氏が閣内にいないと、政権運営はおぼつかない。予算を取り仕切る財務相なら、菅氏も断われないはず」(政治ジャーナリスト)

 安倍政権では一貫して官房長官を務めながら、いまや安倍首相との不仲も報じられる菅氏。50人を超えるとされる、“菅派” の議員も取り込む算段か。

(週刊FLASH 2020年6月16日号)

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