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世界経済のカギはBRICSにあり-森永卓郎親子、人生初共演!-

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森永卓郎・森永康平親子(撮影:濱田敦子)
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わかっているようでわかっていない経済の問題を経済アナリストの森永卓郎さんが、わかりやすく私たちの身近な話題に置き換えて伝える番組、森永卓郎のBLOGOS経済塾。
8月はスペシャルゲストに、森永卓郎さんの実の息子であり、SBI証券の投資調査部で活躍する森永康平さんを迎えて、これからの経済成長に期待が集まる「BRICs」を徹底分析!2030年の世界経済はどうなるのか、森永親子に伺いました。

■資源が豊富にあるのが魅力・ブラジル

小口:いきなりですが、しおりちゃんに問題です。「BRICs」の国の名前をあげよ!

仲俣:ブラジル、ロシア、インド?、チャイナ?、南アフリカ?

森永康平(以下 森永(康)):正解です!

小口:おっしゃるとおりです!ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ。これ南アフリカ(South africa)の「S」はずっと小文字だったんですよね?

森永(康):そうですね。最初の頃は「BRICs」で、小さい「s」でした。ブラジル、ロシア、インド、中国が新興国の代表国。今、世界で200ぐらいの国がある中で、成長の度合いによって「先進国」だとか「新興国」だとか、なんとなくフレーズを分けているんですけど。その新興国のリーダー格として、先ほどいった4カ国(ブラジル、ロシア、インド、中国)があったんですが、今後アフリカも大きく成長するだろうということで、代表として南アフリカを入れて「s」が大文字になったんですね。

小口:「BRICS」、今一番伸びしろがある国ばかりということなんですが、それぞれの特徴を伺いたいと思います。でも5カ国あるじゃないですか!しおりん、興味のある国、康平さんに聞いちゃいますか!

仲俣:興味のある国・・・ブラジルですかね?

森永(康):ブラジルはオリンピックもありましたので、わかりやすいんですけど。2014年にサッカーワールドカップ、2016年オリンピック。こういう大きいイベントが控えているんですよね。世界的なイベントは、ある意味、国の威信をかけてやりますので、世界の色んな人を呼んだ時に、道路がボロボロだったりすると「ブラジルってしょうもないな」と思われちゃうんで。相当ムリしてでも、道路をキレイにしたりとかするんですけど。そのイベントが待っているというのは非常に大きいです。

例えば、中国でいうと、北京オリンピックがあって、上海万博があって。これは、中国が世界の大国の仲間入りを果たしたイベントだったと思うし。昔の話をすれば、日本も大阪万博、東京オリンピックが行われた頃から大国の仲間入りをした。ブラジルはそういう意味でいうと、こういうイベントがありますよと、わかりやすいですよね。

小口:森永さん、オリンピックが国に与える影響って、めちゃくちゃ大きいんですか?

森永卓郎(以下 森永(卓)):オリンピックの経済効果っていうのは、オリンピックの開幕前に集中しているんですよ。だから、東京オリンピックの時もそうだったんですけれども、開催までずっと上がっていって、オリンピック開催とともにドーンと落ちていく…っていうのが大体いつものパターンです。

小口:日本もそうでしたっけ?

森永(卓):日本もそうです。昭和39年に東京オリンピックがあって、昭和40年の証券不況というのが起こっているんですね。中国も実は同じなんですよ。2008年に北京オリンピックがあって、2007年の成長率って14%なんですよ。そこから今ドーンと落ちてきて、今年の4月~6月期の成長率は7.5%。だから、成長率って実は半減しているんですよ。

小口:でも、日本と比べればね。

森永(卓):比べれば全然いいですけど、かつての絶好調というのは、もう中国では無くなっている。ブラジルも、もうすぐ落ちますよ。

仲俣:えー!そうなんですねー!

森永(康):イベントの前に効果が出るっていうのは、今言ったような例としてあるんですけれど。ブラジルが日本や中国と圧倒的に違うのは、資源を大量に持っているという点ですね。日本は海の底にあるのではないかと言われてはきているものの、資源はないですし、中国も人は多いですけど、資源はそんなにない。その中で、ブラジルは資源をいっぱい持っていて、種類もいっぱいあるんですね。レアメタルとか石油とか農産物とか。

小口:農産物ってやっぱりコーヒーってイメージがありますけど。

森永(康):コーヒーももちろん、世界でトップレベルですし。こういうエネルギーを持っているということが裏付けとしてあるんで。国の魅力っていうのはすぐにはなくならないと思いますけど、気をつけなければいけないこともあります。ブラジルの通貨って知ってます?

仲俣:えーわかんないです。

森永(康):「レアル」っていう通貨なんですけど、日本の投資家に人気があったんですが、今ドーンと下がってしまった。だから、投資をやっている方からすると「ブラジルいいですよ」といっても裏切られた感がある人もいるかもしれませんね。

森永(卓):基本的にはラテン系ですから。

小口:ギリシャの人と比べるとどうですか?

森永(卓):ギリシャのラテン度は最強ですけど、ブラジルはリオのカーニバルですから。日本でいうと、岸和田のだんじり祭みたいなものなんです。だから、お金を貯めといて、お祭りの時にドカーンと使う。あの感性ですから。

小口:「宵越しの金は持たねえぜ」じゃないけど、全部使い切るぐらいの?

森永(卓):そうそうそう。ドイツ人みたいな、ちまちまと金を貯めるっていう性格とは、正反対の国ですよね。

小口:近所に「きっちりやれよ!」というような、厳しく教育してくれる国はないんですか?

森永(卓):だって、なんといっても南アメリカですから。南米は基本そうですよね。

小口:しっかり者は存在してないわけですね(笑)

森永(卓):ラテンアメリカですから。

小口:ちょっとそういう話を聞くと心配というか・・・。

森永(康):ブラジルのそういう気質を示す話として、僕が最初ウソだと思って調べたら本当だった話があるんですけど。経済の指標を見ていたら、国民の人がお金を使わなくなったという時期があって。世界的な不況の時でもないのに「なんでだろう?」と思って調べてみたら、なんとサッカーワールドカップがあったからだったんです。前月にご飯を買い込んどいて、ワールドカップの月は「家から出ないでサッカーしか見ない」っていうのが経済の指標に出ちゃうぐらいの国なので。

仲俣:わかりやすいといえばわかりやすいですよね。

森永(康):魅力だと思いますけどね。

小口:そこ魅力に投資はできないですよ(笑)

仲俣:それはちょっとできないですけど。

小口:ただ国民性と関係のない“資源”という部分でいえば、まだまだ埋蔵量があるってこと?

森永(康):この間、石油が埋蔵されているんじゃないかという場所も発見されたので、おもしろい国であることは間違い無いと思いますけどね。

小口:ブラジルに石油って結構あるんですか?

森永(康):ブラジルの株とかでも大きい企業だと「石油の会社やってます」ってところが、かなり大手として出ていたりするので。意外と知られていないですけど、ブラジルの資源っていうのは、世界的に見ても有数の規模であるということですね。

小口:どうしおりちゃん?ここまでブラジルの話を聞いて将来性は?

仲俣:どうなんだろー?ちょっと心配かなと思います。

小口:日本人はどうしてもね、マイナス面のほうが印象に残るからねー。

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