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コロナバブル・コロナ特需に乗れなかった人たちの反省会開催のご案内(金融日記 Weekly 2020/5/22-2020/5/29)

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 新型コロナウイルス禍に見舞われたいたアメリカの株式市場だが、上昇が止まらない。それに吊られる形で日本の株式市場も好調だ。PERやPBRなどの株式市場の適正水準を見積もる指標は、すべて歴史的な高値圏であることを示している。

 筆者は、新型コロナウイルス禍が株価に織り込まれていない2月の段階で株式市場の暴落は適切に予想できたが、その後の短期的なリバウンドを予想はしていたものの、ここまでの力強い株価の回復はさすがに想像できなかった。この株価はバブルなのか、あるいは将来の力強い企業業績の回復を織り込んだ適正価格なのだろうか。

●新型コロナウイルス感染拡大で株価指数ショートの"Window of Opportunity"か? 2020年2月24日
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52168758.html

週刊金融日記 第415号 新コロ禍の深刻さにもかかわらずなぜ株価はこんなに高いのか
週刊金融日記 第417号 自粛で暇な人たちがネット証券に殺到

 そして、中国政府が国家安全法を香港に課すことを決め、アメリカがさっそく制裁に動いた。当初から予想していた通り、アメリカの制裁は香港を守るためのものだという名目であるが、やることは貿易やビザなどでの香港への優遇措置を取り払うというもので、香港経済に打撃を与えるものになる。こうしたアメリカの制裁が金融にまで及べば、世界経済は大きなリスクを抱えることになるかもしれない。

 このようにコロナ禍だけでなく、米中関係は日に日に悪化している。それにもかかわらず、日米の株価は絶好調である。
 さて、今週は筆者が主宰するメルマガに届いた読者からの投稿を紹介したい。

-今後のグローバル経済及びマーケットについて

藤沢さん、はじまめまして。ペンネームKennyと申します。
金融日記歴はLivrdoorBlogの頃からなので15年近くの読者になりますが、今回始めての投稿になります。
学生時代から株式投資を行っていたので、金融日記を経済の勉強として読んでおり、当時は藤沢さんと言えば金融ブロガーのイメージでした。

その後の恋愛工学や昨今のCOVID-19に関する分析など、さまざまな分野でのご活躍は驚くりです。

現在私は3■歳で■社の転職を経て外資系IT企業に勤務しております。
年収2000万前後ですが、専業主婦・子供2人を養っているため今後の経済・マーケット見通しの見解をお聞きしたく筆を取らせて頂きました。

今年2月の暴落時は、週刊金融日記のおかげで2月中旬には持ち株を処分し、被害を食い止めることができました。
ありがとうございました。

ただ、その後のマーケットの動きは、実体経済とかけ離れた上昇が続いています。
FRBがゼロ金利政策だけでなく、米社債のETF買取を始めるなど、日本同様に非伝統的金融政策を取り始めています。

これに対してはRay Dalio氏がLinkedin上で長文の論考を発表し、1931年の恐慌との類似性を指摘したり、COVID-19時の空売りで利益を上げた投資家Jeffrey GundlachがFRBの政策を批判しております。

その他海外の著名投資の反応を見てもいずれもFRBの市場介入には否定的ですが、株式市場はバブルを彷彿とさせるのほどの上昇となっています。

私もどうしても実体経済とマーケットの関連性に納得が出来ず、藤沢さんの名著「日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門」を読み直しました。

やはり、緊急事態とはいえ、急激な金融緩和や財政政策、ETF買入などの非伝統的金融政策は、結局は将来の負債にしかならない、将来の需要や税収の先食い、という考えを新たにしました。

確かにアメリカは、今回のCOVID-19を経て、産業構造の変化・デジタル化が加速することにより、GAFAMだけではなく、米国IT企業にとってはものすごい追い風になり、不謹慎ながら、高齢者や基礎疾患のある方の人口比率が減ることにより、社会保障費の削減など、長期的により経済を強くすることもありえるので、将来の負債は返せるとの考えもあるかもしれません。

一方、日本の株式市場も上昇を続けており、3ヶ月前の株価に戻る勢いですが、「日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門」で提示されているような解雇規制の緩和や税制改革などの抜本的な政策案は一つも実現される様子はなく、ポストCOVID-19の成長戦略はまったく見えてきません。

むしろこの機会に淘汰されるべき会社や組織が、財政政策と金融政策で温存されるのとではないかと思います。

是非、藤沢さんのグローバル経済及び日本経済の見通し(株価予測ではなく)をお聞きしたいです。
長文で大変恐縮でございますが、どうしてもお考えをお聞きしたく筆を取らせて頂きました。

 さて、今週のメルマガでは、なぜ株価はこんなに高いのかを考察するとともに、このコロナバブルに乗れなかったことの反省会を開催するので、興味のある方は購読して頂きたい。

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