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東京も北九州も「第二波」ではない〜 ワクチンがない現在、経済活動を復活させる限り、小さな「波」は不可避

東京都は30日、都内で新たに14人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

これで5日連続で2桁台となり、一部メディアでは東京(と北九州)に「第二波襲来」かと騒ぎ始めています。

東京の過去2週間の感染者発生数をグラフで確認します。

※『木走日記』作成

ご確認いただけますように、前の七日間の感染者数41人に対して今週七日間は94人となっております。

つまり、週単位の増加比率は2.29、2倍を超えているのです。

2週間前の全国39県の非常事態宣言解除、1週間前の8都道府県の非常事態宣言解除による本格的影響はこれから出るものと予想されますから、この拡大傾向はしっかり注視していかなければなりません。

東京の感染者数は今後2週間でさらに増大することが予想できます。

しかしです。

このような小さな波を「第二波」と大袈裟に表現することには反対です。

それをみとめれば各地域ごとに小さな流行ごとに「波」をカウントせねばならず、半年後には「東京に第十二波襲来」などと波をカウントする意味すら薄れてしまいます。

かつての北海道も含めて現在の東京も北九州も、大きな意味で第一波のぶり返しであり第一波に含めるべきであります。

さて、東京と北九州のこの状況を受けて、西村経済再生相は「東京 北九州市の再指定考えず」と緊急事態宣言の復活を考えていないことを明言いたします。

(関連記事)
「東京 北九州市の再指定考えず」西村経済再生相 緊急事態宣言
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200531/k10012452321000.html

西村大臣のこの認識は重要です。

「小さな流行は、日本全国どこでも起こりうることを認識しなければいけない。大きな流行にしないことが大事だ」(西村経済再生担当大臣)

当ブログは西村大臣のこの発言を強く支持するものであります。

この程度の「小さな流行は、日本全国どこでも起こりうる」、今後中長期に渡って各地で繰り返されるこの程度の「小さな流行」「波」を大仰に「第二波」「第三波」と数えるのは無意味ともいえましょう。

我々は、大きな意味でいまだ新型感染ウイルス「第一波」のただ中にいるのだと、その「第一波」がいまだくすぶっているのだと、冷静に考えるべきなのだと思います。

繰り返します。

小さな波は、当面、日本全国どこでも起こりうることを認識しなければなりません。

ウイルスの特効薬がない現在、その中で経済活動を復活させる限り、このことは残念ながら不可避なのです。

小波に冷静に対処しながら、ワクチンや特効薬ができるまでのあいだ、長期の持久戦に持ち込むしかありません。

今後、この程度の小波のたびに、いちいち緊急事態宣言を復活させては、日本経済が持ちません。

(木走まさみず)

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