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外出自粛で人気のセルフカラー 美容師が解説「絶対やらないでほしい3つの理由」 それでもやる場合に、気をつけたいこと - 操作イトウ

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 明日の見えない自粛期間から一旦の区切りが付いた今日この頃。

【画像】セルフカラーはこの人みたいになりがち

 家族以外の人に会う事もできず、たまの外出もスーパーの行き来程度で「どうせマスクするから」とメイクもせず、美容室に行けないうちに美意識も低くなり、とうに根元の白髪やプリンは限界突破している。web会議の四角に収まる自分の姿に辟易して、セルフカラーをやろうか悩んでいる貴方へ。

 私、東京の二子玉川の美容室に勤める30代美容師が、セルフカラーについてのお話をさせていただきます。


©iStock.com

「セルフカラーです」に美容師が渋い顔をする理由

 自粛期間中に既にセルフカラーに目覚めた読者もいるかもしれませんが、美容室で「カラーは自分でしました」と言って、美容師さんに渋い顔されたことはありませんか? 茶髪にしたい時(「おしゃれ染め」と呼びます)も白髪染めも、セルフカラーはデメリットが多く、美容師的にはおすすめできることではありません。

 セルフカラーでは、以下の3つのことが起こってしまうからです。

・セルフはムラになる
・セルフはギシギシになる
・セルフでは狙い通りの色にならない

 なぜこのようなことが起こってしまうのか、解説します。

セルフカラーあるある1:ムラになる

「セルフでしました」と聞いてまず美容師が心配するのは髪の明るさのムラです。セルフカラーがムラになりがちな理由は、自分では薬を均一に塗れないところにあります。薬の量が多いほど染まりやすく、少なければ染まりません。均一に塗れていないセルフカラーでは、こんな事が起きています。

・根元がちゃんと染まってない
・根元が全体より明るくなってる
・白髪が染まってない
・根元より毛先が濃い(暗い)
・なんかヒョウ柄みたいになってる

 美容師がカラーを塗る時は、必ず髪の毛を細かく分け取り、根元、毛先と塗り分けて、薬の量が均一になるようにしています。これを自力でやろうとすると、絶対にムラが出てしまいます。

 塗る部位によって気をつけるべきことも異なります。プリンに見えたくない根元ですが、おしゃれ染めをすると頭皮に近い1cmぐらいの髪の毛は、体温の熱が影響して薬が効きやすくなります。薬は温度が高い方が反応するので、根元から毛先まで全て均一に塗れていても、根元が明るくなりやすいのです。

 なので、美容師が根元に薬剤を塗る際は、薬の量を減らしたり、薬の力を弱めたりといった工夫をしています。

 髪の毛全体よりも根元だけが明るい状態は、ヘアスタイル的にかなりカッコ悪いです。不自然な状態で、違和感を感じると思います。

 今話題のビリー・アイリッシュみたいに(根元明るいミドリ、毛先暗めブラウン)確信犯的にやらないと、全然カッコよく見えません。美容師としても、カラーをする時に絶対起こしたくない失敗の一つです。

 おしゃれ染めとは対照的に、白髪染めは、根元がしっかりと染まりづらい。理由は「白髪」の特徴にあります。

 白髪は黒い髪の毛よりもハリやウェーブがあり、ピンピンしています。ピンピンした白髪には薬が付着しにくく、量が少ないと薬を弾いてしまって、薬が付いてない状態になります。このままでは時間を置いても結局染まらず、時間を置くほどにダメージだけ蓄積します。

 こうしたことを避けるため、美容師はベタベタと頭皮に貼り付けるように塗布することで白髪を薬に埋めて、さらに上から紙をかぶせて密着させて白髪が薬から離れないようにしています。

 ムラになった髪を元通りにする事は、基本的にはできません。髪の毛が経験した『履歴』は消えることがないため、ダメージもゼロには戻せないのです。均一に見えるようにカラーを上乗せする事はできますが、その色が抜ければ(褪色と言います)またヒョウ柄が姿を現してしまいます。

 ちなみに美容師さんは、見ただけで「この人はセルフカラーしてるな」と見分ける事ができているので、「カラーは自分でしました」と言う前に、美容師さんは気付いてたりします。

セルフカラーあるある2:ギシギシになる

 ドラッグストアでは美容室カラーの約1/10の値段で薬が買えますが、セルフカラーの薬は美容師のように複雑な工程ができなくとも満足してもらえるように、『とにかく手軽で安い』『髪色が変わった感じ』が重要視されています。

 言い換えれば、美容師が作るような、細かい色味を作り出すことは困難なため、ヘアカラーしたぞ!というわかりやすい変化が出るように作られているのです。

 ヘアカラーにおけるわかりやすい変化は「明るさ」です。黒から茶色になる変化は見た目にわかりやすく、またそれ自体は安価な薬を使っても再現できて、コストがかかりません。

 そしてパッケージの裏側の説明には、「明るさは時間で調節してね」といった形で表記されています。美容師は根元と中間・毛先に付ける薬の強さを調節していますが、セルフカラーの薬は強さが一律なので、時間を置けば置くほど必要以上に髪の毛にダメージが蓄積されます。

「しっかり時間を置いて明るくしよう!」

「白髪が染まるように時間をかけよう!」

 としていると結果、ギシギシに傷んでしまうのです。

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