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飛田新地で「全ホステスにコロナ抗体検査」 現場ルポ

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旧遊郭が並ぶ色街「飛田新地」

抗体検査を受ける飛田の女性たち

 大阪府の緊急事態宣言が解除されて間もない5月24日、かつて遊郭として栄えた飛田新地(大阪市西成区)の一角に、多くの女性が集まってきていた。

【写真】抗体検査を受ける飛田の女性たち。バックにマリリンモンローの写真

 東京ドーム2個分の広大な敷地に、およそ160店の料亭が立ち並ぶ現在の飛田では、4月7日の緊急事態宣言の直前から一斉休業を実施。今回の緊急事態宣言の解除を受けて、各料亭が加盟する飛田新地料理組合が主体となり、6月初旬の営業再開に向けて同地で働く女性や従業員に対する抗体検査をスタートさせたのだ。

 離婚をきっかけに、4年前から飛田で働いているという30代のシングルマザーが話す。

「まだ小さな子どもとの生活のためには働かないといけない。感染しないことはもちろん、お客様にうつさないということも徹底しなければならない。まだ不安はありますが、抗体検査をしてもらえるということで、少しずつ前を向き始めています」

 大正7(1918)年に開業した飛田遊郭も、1958年の売春防止法の施行以後は料亭を訪れた客とそこで働く女性による“自由恋愛”という建前のもと、いわゆる「ちょんの間」として営業を続けてきた。

 料亭の2階で、濃厚接触の極みといえる本番行為が行なわれるのだから、当然、飛田で働く女性やサービスを受ける客の感染リスクは高い。取材に応じてくれた女性は、新型コロナが猛威を振るい始めた2月下旬に体調を崩した。発熱し、嘔吐を繰り返し、とうとう立ち上がることもできなくなって救急車で運ばれた。

「仕事の内容を話したところ、医師や看護師の方々が慌てて防護服に着替え、私も別室に移されました。ところが当時はPCR検査が一般的ではなく、肺のレントゲンを撮っただけ。異常が見つからなかったために、ひとまず自宅に帰されました」

 彼女は2週間以上にわたって経過を観察し、親方(経営者)の自宅の庭を散歩するなどしながら回復に努めた。そうして3月下旬に仕事復帰。

「前年の春頃と比べたら、だいたい2割ぐらいの売り上げでしょうか。まったく仕事になりませんでした。(料理組合が決めた)全店休業も仕方なかったと思います」

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