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トランプ、対中強硬姿勢の真意

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▲トップ写真 メモリアルデーの式典に臨むトランプ大統領夫妻(2020年5月25日 米・ボルチモア)
出典: White House

古森義久(ジャーナリスト・麗澤大学特別教授)

【まとめ】

・アメリカの対中政策が歴史的な強硬姿勢に。米中関係は険悪に。

・アメリカの死者数はベトナム戦争、朝鮮戦争の戦死者数上回る。

・大統領の真意は「貿易問題」より「コロナでの中国の責任追及」

アメリカの中国に対する政策が歴史的と呼べるほど強硬になった。中国もほぼ同様にアメリカへの反撃の言動を展開する。米中関係がかつてなく険悪となったことは疑いようがない。

その最大の理由はこれまた疑いようもなく、中国発の新型コロナウイルスがアメリカに大感染をもたらしたことだろう。世界最強の超大国アメリカが国も国民もこの目にみえない邪悪なウイルスに襲われ、傷つき、機能を麻痺させられた。とくにその死者数はベトナム戦争と朝鮮戦争のアメリカ人の戦死者を合計した数を上回ってしまった。アメリカ側のウイルス感染防止対策にも非や欠陥があったとしても、そもそものウイルスの発生源は中国だった。

▲写真 新型コロナウイルス感染症で多くのアメリカ人が命を落とした。
出典:CDC facebook

トランプ政権はこのウイルスは中国の習近平政権が隠したり、虚偽を述べたりしなければ、いまのパンデミックとしての世界大流行は防ぐことができたと断言する。だからこそ習近平政権への怒りや敵意の言葉を放つわけだ。

今回はこのトランプ政権の中国に対する真の心情のようなものを探ってみよう。中国に対してどこまで怒りや憎しみを本気で感じているのか。人間集団の本気や本音や本意というのは、表面だけの動きからでは、簡単にはわからない。だがその真実を探るための手がかりや指針は存在する。現在の場合、トランプ大統領の言葉がそれだろう。

▲写真 国防と軍の強化に向けた2020年の目標と使命を達成すると強調する中国の習近平国家主席。
(2020年5月26日 北京)
出典:中国政府ホームページ

ということで、ごく最近のトランプ大統領自身の中国に対する言葉、とくにコロナウイルスに関連しての中国に関する言明を集めてみた。いずれもこの5月に入ってからの言葉である。その多くはツイッターからだが、記者からの質問に答えていう場合もある。それらの言葉は同じテーマについて同じことを述べている場合も当然あるが、それらを積み重ねていくと、全体の大きな構図が浮かんでくる。

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