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コロナについてもPDCAを回してきちんと検証して冬に備えるべきなので一足先にやってみた

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わたしが主催しています「21世紀を生き残るための「永江 虎の穴塾」では、5月からの塾生を募集しています。コロナ禍の間、希望者は毎月30分。わたしと1:1でzoomでブレストができます。


広告とかマーケティングやってる方には常識なのですが、あなたはPDCAって知ってますか?
小学生にも分かるように簡単に説明しますと

1 仮説を立てる
2 行動を起こす
3 評価・解析する
4 再仮説を立てる

を繰り返して精度を上げていくことを言います。
たとえば、

1 広告を女性の20代にむけて企画する
2 広告をうってみる
3 効果測定をしてリーチが弱いと判断する
4 今度は30代女性にむけてうってみる

みたいに作業していくわけです。別に広告に限らず、スポーツだって英会話だって、同じ事をするべきです。

ところが、ほとんどのひとは2まではやるのですが、3以降をしません。勉強のできる子供は「英語の単語がどうも効率よく覚えられないようだ」と考えると別の勉強法を試してみていい方に切り換えます。できない子供はダラダラと言われたままのやり方でやる、みたいな感じかな。

仕事でも「××を試したらだめだった」で放り投げ、どうしてダメだったのかを考えて、他の方法で試してみようにならない人は受け身でできないヤツです。上司に「なんでやってないんだ」と言われると「やったけどできませんでした」と答える他人事野郎です。

コロナについても評価・解析を医学的な見地と経済学的な双方から必ずやらなければならないし、そうしないと冬に次のが来た時に対応できない。1人も死なせないために経済を殺すというのは100%あり得ないわけで、だったらインフルエンザが流行ったら経済止めるということになってしまう。たとえば1人の命を救うために国民の財産の半分を徴収するというのは許されるわけがないので、その兼ね合いを含めた評価にすべきです。

今回のコロナは当初「数百万人が死ぬかもしれない恐ろしい病気の可能性がある」という仮説(P)を元に緊急事態宣言で経済を犠牲にした(D)わけです。次はCとAです。

そこで本日は、コロナ禍について、「評価・解析」(C)をマーケティング的にやってみたいと思います。仮説は入れません。

緊急事態宣言は必要だったか

何度も出しましたけど、こちらが日本のブルーの線は実効再生産値です。


こちらがイギリスです。実効再生産値です。


これだけを見ますと、 なんらかの規制をした時はイギリスのようにガクッ、ガクッと効果が出たのが分かります。しかし日本の場合は緊急事態宣言をしても実効再生産数値は下がるどころかやや上がっている。これだけ見ると効果はなかったようにも見えます。

「PCR検査論争」が不毛な理由 同調圧力が支配する日本の感染症対策を考える

岩田先生も

一般の方たちが全く外に出なければ新規の感染は出ないわけですから、クラスター班の西浦博先生が予測したように、宣言を出してから2週間ほど経つとガクッと感染者が減るはずでした。それでも、ガクッとは減らなかった。これをどう評価するのかは微妙です。つまり、狙ったほどは減らなかったけれど、ドーンと増える最悪の事態も起きなかった。それはよかったと思います。

と、専門家がなかなか言えないことをさらっとおっしゃっています。つまりはっきりした効果はなかったけど、もしかしたらなにもしなければ逆に数値がドーンをあがったかもしれない。それを押さえたのかもしれないのだから、無意味だったとも言えないということです。それは誰も分からない。わたしもそう思うし、これは同じ環境でテストするわけにもいかないからそのとおりです。

緊急事態宣言は思ったほどの効果は無かったが
ダメだったともいえない

というのがマーケティング的にも正しい評価判断のように考えます。とにかくコロナがこんなに簡単にゆるゆる規制で終息するとは想像できなかったのだから、1回目の緊急事態宣言はしかたなかった。ただし、これは経済との兼ね合いを入れないケースで、後で分かるでしょうがこれで失業者が10万人も出ていたとしたら、経済との兼ね合いでするべきではなかったという結論になるかもしれません。

なので「緊急事態宣言は必要だった」と断言するのもおかしいし「不要だった」というのも後出しじゃんけん。わからなかったのだから仕方ないというのが普通の観点ではないかと。ただし延長は明らかに不要だったように見える。実際、GW過ぎても全く感染者数は増えてない。

東京都を見るともっとよく分かる

実は日本のピークの前には欧米からの帰国者と、保険適用でPCR検査が増えたことがあります。これが東京のPCR検査数の推移です。


PCR検査を増えると基本的には患者数も増えます。
新規感染者数の変化を見てみます。
東京の新規感染者のピークは4/11〜17でした。

東京の実効再生産数の推移は3/26をピークにして下がりはじめてています。

となると、その2〜3週間後の4/11くらいから新規患者数が減り始めたので一致してるでしょ。だから東京も3/26が感染のピークだったから結果論ですが緊急事態事態宣言はあまり効果がなかったということになります。
陽性率はというと、

実は陽性率が一番高かったのは4/11の31.7%で、新規患者が一番多かった週。つまりこの日から検査数はさほど変わらないのに陽性率が一気に下がっていくので感染はかなり終息モードであったのが分かると思います。

となると、「初回の緊急事態宣言は未来が読めるわけもないので決断は正しいが、効果はあったともなかったとも言えない」というのが最終的な結果になると思われます。繰り返しますがこれは経済の損壊とのバランスは加味していません。あくまで疾病との戦いの話です。

日本の医療関係者の頑張りで日本の死者が少なかったのか

この件については、日本は当初、指定感染症にすることで対応したが、それが足かせになってしまって軽症でも無症状でも隔離して入院させなければならなかった、という前提があります。その中で、「PCR検査を絞ることで院内感染を防ぎ、重症者を優先にして必死に治療した」ということでG7の中では最少の死者数にしたのは日本の医療関係者の頑張りに他なりません。ここは誰も否定しないで賞賛しかありません。逆に言えば今後は検査をして重症になる要素が無ければ入院も要らないというようになるでしょう。



東京大学先端科学技術研究センター
すでにここまで分かっているならその兆候で入院させるかどうかを決定すれば良い(しまった! これは再仮説だ・・・)

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